タイ・ウタパオ空港、停滞続く。バンコクエアウェイズ、契約解除と40億バーツの返還要求。

タイ貢献党政権が招いた、2年間の政治空転はこんなところにも影響が出ています。

総額2,900億バーツ規模の「ウタパオ空港および東部航空都市開発プロジェクト」が、暗礁に乗り上げています。
バンコク エアウェイズは政府からの明確な回答が1か月以内に得られなければ、契約解除と既に投資した40億バーツの返還を求める方針を示しました。

投資計画の縮小要請

運営主体の「U-Tapao International Aviation Company Limited(UTA)」は、当初年間1,200万人規模の旅客計画を、まずは300万人から開始し、需要に応じて段階的に拡大する修正案を提出しました。
しかし、この計画は内閣承認が必要であり、政治的混乱を背景に遅延が続いています。

高速鉄道プロジェクトも進展なし

ドンムアン、スワンナプーム、ウタパオの3空港を結ぶ高速鉄道計画も事実上ストップ。
契約では2025年6月完成予定でしたが、5年経過した今も着工すらしていません。

戦略的プロジェクトの行方

ウタパオ空港・東部航空都市プロジェクトは、タイ東部経済回廊(EEC)の戦略的取り組みの一環で、観光・物流・航空宇宙産業のハブ化を目指す計画です。
2015年の軍政下で発表され、2025年着工予定とされてきましたが、今も不透明感が強まっています。

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