タイには歴史の中で消え去った「幻の10県」があります。
時は、チュラロンコン国王の治世にまで遡ります。
この時代に行われた地方行政改革「モントンテーサーピバーン制度(มณฑลเทศาภิบาล)」や、さらには1932年の政治体制変革以降、多くの県が統廃合されました。
これは行政効率を高めるための措置でした。
実際、いにしえの時代に存在した県にはどのようなものがあるでしょうか。
以下は、かつて存在したが、現在は廃止された10の県です。(一部、復活)
1. サワンカローク県(สวรรคโลก)
ヨム川流域の重要都市で、スコータイ王朝時代から長い歴史を持っていました。
1932年の行政改革で県は廃止され、現在はスコータイ県のサワンカローク郡となっています。
2. ランスワン県(หลังสวน)
南部の旧県で、かつてはチュムポーン県の重要都市でした。
1932年に廃止され、現在はランスワン郡として残っています。
3. タクアパー県(ตะกั่วป่า)
錫鉱山で栄え、アンダマン海側の重要な商業都市でした。
鉱業の衰退により1932年に廃止され、現在はパンガー県に統合されています。
4. ミンブリー県(มีนบุรี)
かつてバンコク東部に存在した農業地帯で、魚が豊富なことから「魚の町」と呼ばれていました。
1932年に廃止され、地域は旧プラナコーンおよびチャチューンサオ県へ統合されました。
現在は、バンコクの一部です。
5. ロムサック県(หล่มสัก)
北部のパーサック川流域にあった県で、現在はペッチャブーン県の一部です。
1932年に同県へ統合されました。
6. プラプラデーン県(พระประแดง)
チャオプラヤ川河口に位置し、バンコク防衛の重要拠点でした。
1932年に廃止され、サムットプラーカーン県へ統合されました。
7. サーイブリー県(สายบุรี)
南部の古い都市で、パッターニー王国と深い歴史的関係がありました。
1932年にパッターニー県へ統合されました。
8. タンヤブリー県(ธัญญบุรี)
中部の大規模農業地域で、特に稲作が盛んなことから「米の町」と呼ばれていました。
1932年に廃止され、パトゥムターニー県へ統合されました。
9. ガラシン県(กาฬสินธุ์)
現在のカーラシン県は、一度廃止された歴史があります。
1932年にマハーサーラカーム県へ統合されましたが、1947年に再び県として復活しました。
10. カビンブリー県(กบินทร์บุรี)
東部に存在した県で、1932年の行政改革により廃止され、プラチンブリー県に統合されました。
現在はカビンブリー郡となっています。
まとめ
1932年前後の行政改革は、タイの行政効率を高めるため多くの県を統廃合するものでした。
現在は郡として残る地域も多く、県の地位は失われても、それぞれの地域には今も独自の歴史や文化が受け継がれています。








































