タイ発ECプラットフォームに危険信号。NocNocが正式にサービス終了を発表!

タイの住宅・インテリア専門ECプラットフォーム「NocNoc」を運営するベタービー・マーケットプレイス社は、2026年2月9日午前0時をもってプラットフォームの提供を終了し、商品およびサービスの注文受付を停止すると正式に発表した。
終了理由について同社は、現在の経済環境の悪化と、EC市場における競争の激化が事業継続を困難にしたと説明している。

同社は2005年設立、資本金は約39億バーツで、SCGグループとタイビバレッジ(ThaiBev)傘下のフレイザーズがそれぞれ50%ずつ出資する合弁企業。
NocNocは2016年に、住宅建材・家具・インテリア用品のオンライン販売から設置サービスまでを一体で提供する「ホームソリューション型マーケットプレイス」としてスタートした。

しかし、財務状況は厳しく、2020~2024年の5年間すべてで最終赤字を計上。
累積赤字は約43.9億バーツに上った。
売上高は2023年に約4億1,200万バーツとピークに達したものの、2024年には約3億2,200万バーツへ減少。
一方で、利用者獲得のための広告費や販促キャンペーンなどにより、販売・サービス関連費用が2023年には約15億5,500万バーツと、売上を大きく上回る水準に膨らんだ。

市場関係者は、NocNocの撤退について、①クーポンや広告に依存する「焼き畑型(資金消耗型)」競争、②ニッチ市場ゆえに規模拡大が難しく1注文あたりのコストが高止まりした点、③長期的な赤字を許容できる外資系巨大プラットフォームとの資本力格差という構造的課題を浮き彫りにしたと指摘する。

今回のNocNocのサービス終了は、タイ発ECプラットフォームやスタートアップが、外資主導のEC市場で生き残る難しさを改めて示す象徴的な事例と受け止められている。

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