3年間で火災件数1,745件! バンコク都、火災統計を発表。原因の大半が電気機器関連。

12月21日、バンコク都の報道官は、過去3年間における都内の火災原因に関する統計を公表した。

バンコク都防災・減災局によると、直近3年間(2023~2025年)の火災発生件数は計1,745件で、そのうち最も多い原因は「電気設備・電気製品」によるもので、823件に上った。
全体の約47%を占めており、最大のリスク要因と伝えている。

主な火災原因の上位6項目は以下の通り。

①電気製品 311件
②壁付けコンセントおよび電気配線 269件
③延長コード(電源タップ) 243件
④調理・食品加熱およびガス器具の不具合 108件
⑤線香やろうそくの使用 136件
⑥ごみ・草の焼却、たばこの吸い殻 62件

とりわけ、電気製品、壁付けコンセント、延長コードの3項目を合わせた823件は、都民が最も警戒すべき火災原因だとしている。

火災予防のための4つの重点ポイント

都は、火災を防ぐために日常的な安全点検を習慣化するよう呼びかけ、主な注意点を4つの分野に分けて示した。

1. 電気設備・電気製品

製品はタイ工業規格に適合したものを選び、国内電圧に対応し、保証が明確なものを使用する。
電源コードやコンセントの焦げ跡や緩みを定期的に点検し、異常があればすぐに修理する。
延長コードの多重接続は禁止し、使用後は必ずプラグを抜き、ほこりの蓄積による発火を防ぐ。

2. 線香・ろうそくの使用

安定した場所に設置し、カーテンや紙類など燃えやすい物から離す。
特に子どもや高齢者、寝たきりの人がいる家庭では注意が必要。使用中は目を離さず、外出や就寝前には完全に消えていることを確認する。

3. 調理およびガス器具

使用前にガス漏れがないか確認し、換気の良い場所で使用する。
火をつけたまま放置せず、使用後はガス元栓とコンロを確実に閉め、油汚れをこまめに清掃する。

4. ごみ焼却・喫煙

ごみや落ち葉の焼却は控え、堆肥化や分別廃棄を推奨する。喫煙は指定場所のみとし、吸い殻は必ず完全に消火してから捨てる。

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