近頃パタヤで流行るもの。隠しカメラに「盗撮眼鏡」、閲覧稼ぎの配信者。

市販製品の悪用懸念、観光客と店舗に注意喚起

タイ・パタヤのナイトスポットやバーにおいて、カメラを内蔵した「隠しカメラ付きメガネ(スパイグラス)」を使用した盗撮行為の可能性が指摘され、地元メディアが注意を呼びかけている。

近年、インターネット上では「小型カメラをメガネに内蔵した製品」が市販されており、外見だけでは一般のメガネと見分けがつかないものも多い。
高画質で録画できるモデルや、ボタン一つで撮影が開始できるタイプも容易に購入できる状況にあるという。

パタヤでは、インフルエンサーが「盗撮メガネ」を用いてナイトスポットの様子を記録していた例も報告されており、こうした行為が一般客のプライバシー侵害につながる危険性が高まっている。

■ 正規スマートグラスとの混同も

一方で、Ray-Ban × Meta などの「正規スマートグラス」も普及しつつある。
これらは撮影時に緑色のLEDが点灯する仕様で、周囲が容易に気づけるよう設計されている。
しかし、意図的に無許可で撮影を行う者が存在する可能性は否定できず、一般利用者では判断が難しいケースもある。

■ 店舗側・利用者への注意喚起

地元関係者によると、ナイトスポットでの無断撮影は客のプライバシーを深刻に侵害するだけでなく、トラブルや暴力沙汰に発展する恐れもあるという。

店舗側には以下の対策が推奨されている。

・不審なメガネ型デバイスを確認したらスタッフが声をかける
・撮影行為を禁止する明確なルールを掲示する
・店内の監視体制を強化する

また、利用者に対しても「不自然にメガネを触っている」「メガネに小さなランプが光っている」など、疑わしい行動を見かけた場合は、店や警備員に速やかに知らせるよう呼びかけている。

■ 技術の進歩とリスク

ウェアラブル機器の急速な発展により、便利なスマートグラスが身近になる一方、同技術が不正行為にも悪用される懸念が高まっている。

パタヤの観光業界には、こうした新たなリスクへの認識を深め、客と従業員の安全とプライバシーを守る取り組みが求められている。

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