バンコクで黒煙車両の取り締まりを強化。大気汚染の原因の論調に変化が。

本誌では数年来、同様の主張をしてきました。
最近、タイメディアの論調に変化が見られたのは、本誌の主張が受け入れられつつあるのかもしれません。
(以前は、ディーゼル車が原因という論調は軽視されていました。※おそらく責任追及回避のため)

タイ警察は、PM2.5の大気汚染を抑制するため、バンコク都内で黒煙を出す車両に対する取り締まりを強化していると言います。
2025年10月から11月にかけて、15か所の検問所で取り締まりを行い、黒煙を排出する違反車両9,770台を摘発したと発表しました。

タイでのPM2.5の主な発生源は、①ディーゼル車の不完全燃焼②野焼き、そして③低気圧による大気の停滞です。

これを受け、交通警察はバンコク都、陸運局、環境管理局と連携して取り締まりを実施しています。
摘発対象となった車両は、一般車両であれば最大4,000バーツの罰金と60日以内の修理義務、大型車両(トラックやバス)であれば最大50,000バーツの罰金と使用禁止の措置が適用されます。

警察は、一般ドライバーや運送業者に対し、車両のエンジン状態を点検し、黒煙が出ないよう整備することを呼びかけています。
また、黒煙を出す車両や交通事故などの緊急事態を目撃した場合は、交通警察の1197、ハイウェイ警察1193、国家警察191または1599の24時間ホットラインに通報するよう案内しています。

PM2.5の原因は、バンコクの場合、明かに①です。
②はほとんど影響を受けておらず、(都の発表とは異なりますが)③は①があるから起こる現象と言えます。

今回の発表では、約1万台を摘発したかのように言っていますが、バンコクでは目に余るほどの黒煙を上げた車が走りまくっています。
エアコンなし路線バスは、ほぼ100%黒煙を発しています。
2023年以前のピックアップトラックも同様です。
修理がされているとはとても思えませんので、今年も大気汚染世界ワーストの地位は他国に譲らないでしょう。

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