株価最高値!「すかいらーく」物語。昔々タイにも すかいらーく があったんだよ。名前が違うけど。

かつてタイにも日本のファミリーレストラン「すかいらーく」があったのをご存じだろうか。
ちょっと店舗名は違っていたけど、一時はあちこちで目にしていた。
今回はその「すかいらーく」のお話し。
タイのニュースから日本を知る「タイランド アイズ」スタートです。

「すかいらーく」
かつてタイ市場に進出したことのある日本発のレストランチェーンが、事業刷新によって株価が過去最高値を更新しています。

「すかいらーく」と聞くとタイでは、かつて多くの人がショッピングモールのフードコートで見かけた日本食レストラン「スカイラック」(Skyluck/สกายลักค์)” の名前を思い浮かべるかもしれません。

手頃な価格で、誰でも食べやすい日本の味を提供することで知られていました。

もちろんそのルーツは日本にあり、元々の名前は「すかいらーく」に由来している。

タイでは「スカイラック」(สกายลักค์) と名前が変わり、タイ独自ブランドとして定着していった。

■ すかいらーくとスカイラックの名前の由来

日本の「すかいらーく」は、1962年に東京北多摩郡保谷町で前身である「ことぶき食品」として創業し、1970年にファミリーレストラン「すかいらーく」1号店(国立店)をスタートさせた。

1974年には社名を、株式会社ことぶき食品から株式会社すかいらーくに商号変更させている。

その後、チェーンは日本・台湾・マレーシア・米国へ拡大し、合計 2,700店舗以上を展開する大企業となった。

そして1980年代、日本の すかいらーく はタイへ進出し、タイの実業家と合弁でフードコート型店舗を展開。(合弁会社1989年設立、91年に1号店)

タイでも Skylark(スカイラーク) の名で営業していました。

しかし1992年、日本本社はタイ事業から撤退

その後、タイ側が ブランドを変更し独自化したのが「Skyluck(スカイラック/สกายลักค์)」 で、全国に 300店舗以上 を展開するまでに至った

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■ 日本の すかいらーく の事業展開

一方日本の「すかいらーく」 は、一度 2006年に上場廃止したものの、2014年に再上場し、事業をホールディングス化する

その後、ブランドを多角化し、現在は 3,093店舗 を運営しています(2025年Q3)。

▼ 主なブランド

・ガスト/1,240店舗
・バーミヤン/368店舗
・しゃぶ葉/315店舗
・夢庵/174店舗
・ジョナサン/157店舗

台湾・マレーシア・米国にも計109店舗を展開中。

■ 直近5年の業績

直近の「すかいらーく」の売上高は好調だ。

売上高

2020:2.88兆円(-23%)
2021:2.65兆円(-8%)
2022:3.03兆円(+15%)
2023:3.55兆円(+17%)
2024:4.01兆円(+13%)

純利益

2020:▲1,720億円
2021:870億円
2022:▲640億円
2023:480億円
2024:1,400億円(+192%)

2023〜2024年にかけて、売上・利益ともに急回復し、株価も急上昇している。

2025年11月25日時点で、年初来リターン48%、株価は過去最高値を叩き出した。

■ 業績好調の理由

・ブランドの多角化

和食・中華・洋食まで幅広く展開し、価格帯も低〜高まで対応。

・サプライチェーン最適化

食材調達から店舗供給まで自社管理しコストを削減。

・テクノロジー活用

オンライン注文、配膳ロボットで省人化・効率化。

この好調さをバネに、またタイにもどってくることはあるのだろうか。
日本食における以前の歳入障壁の高さと比べると、現在は流通の風通しのよくなっているので、「やよい軒」や「大戸屋」のような形で再進出してみてはいかがだろうか?
個人的には「バーミアン」が来て欲しい!

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