K-ビューティーとタイ文化の融合が新時代へ突入。日本ももっと国家レベルの戦略を!

バンコクで開催された「IGNITE Thailand-Korea Business Forum」では、韓国のイノベーションとタイの創造産業を結びつけ、東南アジアの文化・商業を世界最前線へ押し上げる戦略が議論された。
登壇者は、両国の文化産業協力がソフトパワー強化と経済成長につながると強調した。

K-ビューティーブランド Purito Seoul のCEOは、K-ビューティーは化粧品を超えた「革新・創造・文化のストーリー」であり、世界第3位の市場規模を持つと説明。
その背景には、4,000社以上のODM/OEM企業から成る韓国独自の産業エコシステムがあり、トレンドを即座に商品化する力があるとした。


ASEAN展開ではタイが重要拠点となり、タイ原料の活用やT-ビューティーとの連携、共同コンテンツ制作など多角的な協業が見込まれるという。

ミス・ユニバース・タイランド2022のエンナーさんは、K-ビューティーがタイ女性の価値観を大きく変え、メイク重視からスキンケア重視へと移行させたと述べた。
タイブランドも韓国原料や技術を取り入れるなど、影響力は非常に大きい。

タイ創造経済庁(CEA)によれば、タイのクリエイティブ経済はGDPの8%を占め、雇用規模は100万人以上。
特にコンテンツ産業だけで年間30億ドル以上を生み、メディア・OTTなどへも波及している。
タイは外国制作会社に最大30%のキャッシュリベートを提供し、韓国との共同制作にも積極的だ。

Workpointのプロデューサーは、協業の鍵は「Think Global, Act Local」であり、タイは東南アジアで文化的親和性が高く、特にBLドラマは国際的強みがあると指摘。
韓国資本にとっても有力ジャンルだと述べた。

韓国文化インフルエンサーのアイヤパット氏は、Kカルチャーがタイの生活習慣や美容行動に深く浸透していると説明し、両国をつなぐインフルエンサー支援の重要性を訴えた。

総じて、韓国が美容・食品・エンタメなど複数分野で同時成長を実現した成功モデルが、今後の韓国・タイの共創にも応用できると結論づけられた。

日本ももっとメディアミックスを含めた総合的な視点からグローバルなブランディングをしていかないと、その国の若者の心を掴むことができません。
もっと国を挙げて、後押しするべきです。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る