タイ国民の6割が詐欺被害。「ロマンス詐欺」「投資詐欺」「求人詐欺」の被害が深刻。

国際詐欺対策機関「Global Anti-Scam Alliance(GASA)」の調査は、過去1年間にタイ国民の約60%が詐欺被害に遭い、被害総額は1,100億バーツに達したと伝えています。
これは過去最大の数字となります。

その内訳は「恐怖」を利用するコールセンター詐欺(警察などを装って送金を迫るなど)と、「欲望」を利用するデジタル詐欺(恋愛や投資を装う)に大別されている。
特に「ロマンス詐欺」「投資詐欺」「求人詐欺」の被害が深刻で、SNSや出会い系アプリを通じて巧妙に拡大していると言います。

こうした詐欺の蔓延は、国民の信頼を失わせ、観光業にも打撃を与えているといいます。
タイ観光庁によると、詐欺や人身売買への懸念から2025年の外国人観光客は6%減少、観光収入も5%減となる見込みです。
特に中国人観光客は、35%も減少してしまいました。

さらにタイは、カンボジアやミャンマーの犯罪組織による国際サイバー犯罪の中継拠点(ハブ)となっており、国家安全保障上の脅威にもなっています。

GASAは、国民に「うますぎる話を信じない」「個人情報を共有しない」など基本的な注意を呼びかけるとともに、政府には越境犯罪の取り締まり強化と国際協力の拡充を求めています。

大小関わらず、詐欺をした方も調べてもらいたいものですね。

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