タイ空港公社、3か所の免税店契約に関する交渉再開へ。契約解除のデメリット甚大と判断。

正にゴネ得と言ったところでしょうか。

AOT(タイ空港公社)の取締役会は、契約を解除するよりもメリットが大きいとして、契約の見直しに向けてキングパワーとの交渉を行うことを決定した。
焦点は公平性と法令順守に置かれているという。

AOTのパウィーナ常務取締役は、10月29日の取締役会で、キングパワー・デューティフリー社(KPD)との3件の免税店契約の構造に関する交渉を進めることを承認したと明らかにした。

対象となる契約は、以下の通りである。

・スワンナプーム空港の免税店
・ドンムアン空港の免税店
・地方空港3か所(プーケット、チェンマイ、ハートヤイ)の免税店

取締役会は、契約を単純に解除するよりも、この交渉を行う方がAOTにとって利益が大きいと判断している。

契約を解除した場合、免税店サービスの喪失、ベンダーやサービスの欠如、空港の利用者数減少などの重大な影響が生じる。また、新しい運営者を選定するプロセスには、条件書の作成、入札、結果発表まで時間がかかり、その間AOTの収益は長期間失われることになる。

AOTは交渉委員会を設置する予定で、キングパワーとの交渉は2025年11月に開始される見込みである。
この交渉はAOTにとって前向きな一歩と見なされている。
また、改訂契約により、AOTの収益は当初入札時の2番目に高い入札額以上を確保できることも確認された。

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