米当局が暴露! 東南アジアを揺るがす詐欺とマネロン事件。プリンスグループとタイ拠点の実態。

いつも黒い疑惑から、海外からの指摘で発覚します。

米国当局は、カンボジアの華人実業家チェン・ジュー(Chen Zhi)氏が率いるプリンスグループ(Prince Group)が、タイを拠点に総額150億ドル(約4兆8,800億バーツ)規模のオンライン詐欺およびマネーロンダリングを行っていたと暴露しました。

一方で、プリンスインターナショナル社は「関与していない」と全面的に否定しています。

米国の調査内容と背景

BBC Thai によると、米国議会に提出された越境犯罪対策の新法案では、米国人が東南アジアを拠点とする詐欺グループにより少なくとも100億ドル(約3,200億バーツ)を失ったと報告されています。

法案では、中国系犯罪組織がデジタル通貨投資詐欺を展開し、人身売買や強制労働と結びついていると指摘。

偽の求人広告で被害者を誘い出し、拘束して詐欺のノルマを強制、

従わなければ拷問や暴行を受けるケースもあるといわれています。

詐欺拠点はミャンマー、ラオス、カンボジアに集中しており、これらの国の権威主義的政府と中国系ネットワークが協力しているとされています。

米司法省による摘発と制裁方針

米司法省国家安全保障局およびニューヨーク東部地区連邦検察は、2025年10月14日、チェン・ジュー氏に関連する約150億ドル相当のビットコインを押収する民事訴訟を提起。

米国当局は、彼と幹部らがプリンスグループをアジア最大級の国際犯罪組織に育てたと主張しています。

チェン氏はカンボジアの政治家と深い関係を持ち、元国会議長ヘン・サムリン氏、元内務大臣サー・ケン氏、現副首相サー・ソッカ氏の顧問を務め、さらにフン・セン元首相およびその家族の顧問として外交活動にも同行していたと伝えられています。

タイとの関係と「プリンスインターナショナル社」

一方、Thai PBSは、プリンスグループのロゴを使用するウェブサイトが、ロンドン本社のプリンスインターナショナル社を通じて、タイ国内の複数不動産事業に投資していたと報じています。

同社は台北・バンコク・ロンドン・プノンペンにオフィスを持ち、延べ360万㎡以上の不動産ポートフォリオを保有しているとされるが、現在このウェブサイトはアクセス不能となっています。

登記情報によると、同社は「Prince International Company Limited」の名で、2022年9月1日にタイで設立され、所在地はバンコク・アソークのシノタイタワー内

資本金は当初100万バーツ、2023年9月に200万バーツへ増資。

代表取締役は、台湾籍のワン・ユー・タン(Wang Yu Tang)氏。

2024年度決算では純損失428万バーツを計上しています。

バンコク、日系企業も多くオフィスを構えるシノタイタワー。今持ち上がる黒い疑惑に声明を発表。

企業側の声明:「不正行為とは一切無関係」

プリンスインターナショナル社は最新声明で、「プリンスグループおよびチェン・ジュー氏とは一切関係がない」と強調。

シノタイタワーの賃貸や所有にも関与していないと明言しています。

「当社は違法ビジネスや不正行為に関与していません。以前、タイ国内の顧客にカンボジア不動産を販売していましたが、

カンボジアの案件がタイ市場で売れなかったため、2023年に販売活動を終了しました。」

詐欺師が、詐欺してましたと簡単に認めることはないでしょう。

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