人の流れが変わる?! セントラル パホンヨーティン計画始動! バンコク北部に「新たなCBD」誕生へ。
- 2025/10/10
- バンコクとその近郊

セントラル・パッタナー(CPN) は、総投資額2,100億バーツにのぼる巨大開発計画 「The Central Phahonyothin(ザ・セントラル・パホンヨーティン)」 を発表しました。
このプロジェクトは、バンコクのラップラオ〜パホンヨーティン地区を「次世代のCBD(中心業務地区)」 へと変貌させることを目的としており、プルンチットやサトーンといった既存のビジネス街を超える存在を目指しています。
敷地面積は49ライ(約19.4エーカー)、延べ床面積は約45万7,000平方メートル。
最大の特徴の一つは6,700平方メートルの国際会議ホールで、国際会議やコンサートを開催できるよう設計されており、バンコクの新たなビジネス拠点となることを狙っています。
成功の「3つの柱」
CPNは、同プロジェクトの成功を支える3つの要因として以下を挙げています。
①立地と交通網
パホンヨーティンはウィパワディー・ランシット通りとパホンヨーティン通りの結節点に位置し、MRTブルーラインとBTSグリーンラインの両方にアクセス可能。
MRT:1日約15,600人
BTS:1日約35,100人
また、1日あたり約33万7,000台の車両が通行する主要幹線道路上にあります。
近隣には年間約3,000万人が利用するドンムアン空港があり、拡張計画も進行中。
開業後は、来訪者数が30%増加すると見込まれています。
②豊かな商圏と人口構成
この地域には約250万人が居住し、472件の住宅プロジェクトが展開(うち半数以上が高級住宅)。
購買力はバンコク平均の2.3倍で、商業施設の売上/㎡あたりは45%高く、来店者数は2.19倍に達しています。
周囲には52棟のオフィスビル(うち15棟はグレードA)が立地しており、北バンコクでオフィス開発が活発化しています。
③質の高い都市エコシステム
周辺には51の主要学校(うち6校がインターナショナルスクール)、9大学、41ホテルがあり、多面的で高品質な都市環境を形成しています。
地価は既存CBDを凌駕
パホンヨーティン地区は、ラチャプラソンに匹敵する潜在力を持ち、住宅・オフィス・教育・ホテルなど高級需要が集中していると同社はみています。
地価は1平方ワーあたり190万バーツに達し、年間5%の上昇率を記録しているとのこと。
すでにスクンビット、シーロム、サトーンといった伝統的CBDを上回る成長を見せ、2025年時点でタイ国内トップ10の高額地価地域にランクインしています。
「The Central Playlist」:世代を超えた“キュレーション型コミュニティ”へ
単なるショッピングモールではなく、「The Central Playlist」というテーマのもと、あらゆる世代が楽しめる“キュレートされたコミュニティ空間”を創出。
「セントラル・ステージ」「ウォーターフォール・コートヤード」「ファッション・プレイリスト」「クリエイティブ・プレイリスト」など、訪れるたびに新しい体験を提供する設計となっています。
完成は、2026年第4四半期を予定しています。