タイ「同じ会社の警備員が、店に来ていて不快」発言で大炎上。タイ人に根付く差別意識。

タイには隠然とした階級社会が根付いており、時に、我々が「差別的」と思えるような発言を公然と行ってしまうことがあります。
しかし、最近はSNSのおかげで、そういった発言に対して「おかしい!」という声が上がるようになってきました。

最近タイのSNS上で、「警備員を見下す発言」をした男性の投稿が大きな批判を呼んでいます。

投稿した男性は、自身の勤務先の警備員が家族を連れてチャオプラヤー川のディナークルーズ・ビュッフェに来ていたのを目撃し、次のように書き込んだ。

「会社の警備員が奥さんと娘さんを連れて同じ船に乗ってきて、笑いながら食事してたんです。正直びっくりしましたよ。あの人たちの給料ってそんなに多くないはずなのに、今は警備員でもこんな“プレミアムな店”に来られるんですか? それとも、この店の格がさがったため、誰でも(警備員でも)入れるようになったのでしょうか?」

この投稿は瞬く間に拡散され、「職業差別だ」「階級意識が古い」といった非難が殺到しました。
多くのネットユーザーが男性の偏った考え方を強く批判しています。

写真はイメージ。記事内容とは関係がありません

 

コメント欄では、

「警備員だって一生懸命働いている」
「給料が少なくても、家族と幸せに過ごす自由はある」
「“高級感”とは他人を見下すことではない」

といった声が相次ぎました。

また、一部の人々は「警備員でも場所や勤務先によっては高収入の人もいる」と指摘し、「お金の多寡で人の価値を判断すべきではない」と投稿者を諭す意見も多く見られました。

この投稿を行った男性は、何の悪気もなく、ごく平然と思ったことを口に出しただけなのでしょう。
タイ人の中に無意識に染みついた、普段から思っている何気ない言葉を。

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