タイ中央銀行、2026年に「ホワイトラベルATM」(無印ATM)ライセンスの導入を予定。

タイ中央銀行は、2026年に銀行やノンバンクを対象とした「ホワイト ラベルATM(無印ATM)」の新ライセンス制度を導入する方針です。
目的は、全国的な金融包摂の促進だと述べています。

同銀行は2026年初頭に財務省へ提案を提出し、年内の実施を目指しています。
申請資格は銀行、ノンバンク、フィンテック企業、ATMベンダーなど幅広く開放されています。

手数料については、基本的な金融取引では現行水準を超えないよう制限しつつ、革新的なサービスに限って高い料金を認める可能性があるとのことです。

ATMや支店はデジタル化の進展により減少していますが、現金取引は今後3〜5年で全体の31%から10〜20%へ低下する見通しです。

一方タイでは、PromptPayがキャッシュレス化を加速しており、1人あたりのデジタル決済回数は2024年に651回と増加しました。

中銀はまた、SMEのデジタル決済導入を支援する一方で、高齢者など詐欺リスクの高い層には慎重に対応する方針です。

バンコク銀行(BBL)は新制度への参加を検討中で、支店がない地域でのATM設置を視野に入れています。
同行は過去3年間で全国約300店舗を閉鎖し、デジタル化を加速しています。

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