東南アジアの観光版図が変わる! ベトナム躍進、中国人観光客がタイから流入。

ブルームバーグのレポートによれば、ベトナムの観光業は急成長しており、中国人観光客の急増で東南アジアの観光地図が変わりつつあると言います。
この現象は、シェアを失いつつある観光大国タイと鮮明な対比となっています。

2025年1〜8月の国際観光客は過去最高の1,400万人、中国からは前年比44%増。
マレーシアも35%増加しており、ビザ免除や通貨安が追い風になっていると言います。

この変化の背景には、新しい世代の中国人観光客がいます。
彼らは団体ツアーよりも「独自の本物の海外旅行体験」を好み、より高い料金を払っても特別な体験を求める傾向にあります。
ベトナムでは、中国語の看板設置、中国語スタッフの採用、パラグライダーや熱気球イベントなど滞在型観光の整備が進んでいます。
旅行会社Hava Travelも「低価格市場から体験型観光」へ戦略転換し、顧客数を拡大していると言います。

一方で、タイは2025年1〜8月、中国からの座席供給は11%減少し、観光客全体も7%減少しました。
ホテル収益は4.5%縮小と予測され、治安への不安や物価上昇も影響していると言われています。

SNS上では「料金が高くなった」との声が目立ちます。
ただし、冬のピークシーズンでの回復余地は残っており、バンコクは依然アジアで最も再訪希望の高い都市とされています。

ただかつてのように、ただ待っていればわんさか観光客が勝手にやってくるといったような、いわゆる「濡れ手に泡」といったことはないでしょう。

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