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急激なバーツ高のからくりが明らかに! 影で暗躍する犯罪組織の影!
- 2025/9/12
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タイからカンボジアへの「金」の輸出が急増しており、2025年1月から7月までで約21億4,900万ドル(約680億バーツ)に達していると言います。
これはスイスに次ぐ第2位の輸出先となっており、カンボジアの経済規模を考えると異例な急増度合いであり、不正取引の可能性が指摘されています。
また、この動きはタイバーツの急激な上昇とも重なり、取引の実態に疑問が投げかけられています。
タイ工業連盟(FTI)会長は、商業・工業・銀行合同委員会(JSCCIB:FTI、タイ商工会議所、タイ銀行協会で構成)がこの問題を詳細に調査していることを明らかにしました。
同氏によれば、金輸出によって大量の外貨がタイに流入し、バーツ需要を押し上げた結果、経済回復が十分でない状況にもかかわらず、通貨が異常に上昇しているのだと主張しています。
これは、景気刺激のためにタイ中央銀行(BOT)が政策金利を0.25%引き下げた動きとも矛盾しています。
最大の懸念は、カンボジアで問題化している詐欺グループやコールセンター詐欺との関連です。
JSCCIBは、この金輸出急増が「グレー経済」やマネーロンダリングに利用されている可能性があると見ています。
現時点では確証はないものの、正式経済の枠外にある要因である可能性が高く、早急な調査が必要だと強調しました。
バーツの異常な高騰や下落は、輸出、農業、観光など幅広い産業に直接影響を及ぼすためです。
カンボジア向け金輸出の急増は、バーツ相場への影響に加え、隣国における不正ビジネスとの関連が懸念される重大な課題となっています。
新政権は、前政権からの「負の遺産」の処理にしばらく奔走させられることでしょう。