2024年、タイの自殺者数は5,126人。自殺未遂率では若年層が最も高く。

タイ精神保健局によると、タイでは1時間ごとに平均4人が自殺を試みており、特に15~19歳の若年層がリスクの高いグループとなっています。
2024年の統計では、5,126人が自殺で亡くなっています。

精神保健局は、タイ自殺防止協会、バンコク都、および関連ネットワークと協力し、2025年世界自殺予防デーに合わせて「Power to Live」というイベントをサムヤーンミットタウンで開催しました。
このイベントでは、希望と心の強さを育み、自分自身の価値を認識することを目的としています。

イベント内では、「自殺の現状」「AIによるメンタルヘルス改善」「実体験からの心の力」「大学生活における幸福」といったテーマの講演やパネルディスカッションが行われ、社会に「すべての命には価値があり、誰でも助けを求めることができる」というメッセージが伝えられました。

世界保健機関(WHO)によると、自殺によって失われた1人の命は、少なくとも6人の家族や親しい人々に影響を与え、うつ病や自殺リスクが高まる可能性があります。
そのため、自殺防止キャンペーンは、危機に直面している本人だけでなく、周囲の人々も対象にする必要があると言われています。

同局によれば、2024年の統計では自殺者は5,126人で、人口10万人あたり7.89件。
年齢別では、20~59歳が最も多く3,635人、60歳以上が1,345人、15~19歳が122人、5~14歳が24人でした。

一方、自殺未遂率は人口10万人あたり49.42件で、特に15~19歳の若者が最も高く、136.4件に達しています。

日本の自殺者数は、2024年で20,320人という統計がありますので、人口(タイは約6700万人)と比べても、高めであることがわかります。

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