IHG、タイ初の「Garner」ブランドホテルをパタヤに。アジアでは大阪に次ぐ2号店。2025年11月予定。
- 2025/9/2
- ホテル情報

IHG(インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ)は、タイ・パタヤに初めて「Garner」ブランドのホテルを展開すると発表しました。
アジアでは日本の大阪に次ぐ2号店となります。
手頃な価格でコストパフォーマンスを重視する旅行者・観光客のニーズに応えることを目的としており、2025年11月の開業を予定しているとのことです。
世界経済の停滞が予想される中でも、ホテル業界は依然として新規出店やブランド拡張を進めており、旅行者や観光客の各セグメントに合わせたライフスタイル提案を行っていることが、IHGのグローバル展開からも見て取れる。
IHGは世界で6,000以上のホテルを運営し、17ブランドを展開しています。
現在IHGは主流ホテル市場で最大のシェアを持っており、Holiday Innファミリー(Holiday InnおよびHoliday Inn Express)が事業の中核を担っていると語っています。
特にHoliday Inn Expressは手頃な価格帯での顧客対応に重点を置き、IHGの中でも最大規模を誇るブランドで、世界中で3,264ホテル(2025年6月30日現在)を展開。
一方、Holiday Innブランドは、世界で1,239ホテルを展開しています。
さらにIHGは、新たにミッドスケールブランド「Garner」を立ち上げ、Holiday Inn Expressよりもさらに手の届きやすい価格帯で顧客層のライフスタイルに応えることを目指しています。
特徴の一つとして、Garnerは地元の独立系ホテルとの提携で運営される点が挙げられています。
IHG Hotels & Resortsの東南アジア・韓国地域マネージングディレクターであるヴィヴェク氏は、次のように説明しています。
「ブランドを持たないが潜在力のある独立系ホテルをパートナーとして選び、Garnerブランドの下で運営を改善・拡大できるようにします。
ホテルは100室以上であることが条件で、リノベーションを行いやすく、投資効果も高くなるよう設計しています。
Garnerへのブランド転換費用は、Holiday Inn Expressに比べ約20%低く抑えられます。」
Garnerブランドは2023年末に設立され、米国シアトルの「Garner Auburn」が第1号店として開業しました。
わずか2〜3年で急速に成長し、現在は世界で51ホテルを展開しています。
ドイツに最も多く、全体の45%を占める。次いで米国35%、ヨーロッパ14%、日本6%となっています。
タイにおいてもパートナーと協力し、ノバ・エクスプレス・パタヤ(Nova Express Pattaya)を改装し、タイ初のGarnerホテル「Garner Hotel Pattaya Central」として開業予定であることを明らかにしました。
ホテルは153室を有し、パタヤ中心部・ノンプルー地区に位置し、主要道路からわずか50メートルの距離になります。
開業は、2025年11月を予定しています。
「パタヤはタイでも観光ポテンシャルの高い都市です。開業後は手頃な価格(Holiday Inn Expressの平均1泊約1,500バーツより安価)やモダンで魅力的な内装、柔軟なサービス(朝食やその他の対応)により、多くの顧客の支持を得られると確信しています。」
今後も、独立系ホテルをGarnerブランドに転換する機会は多くあり、タイではパタヤを皮切りに、バンコク、プーケット、サムイ島、チェンマイ、チェンライ、クラビー、フアヒン、さらにパンガン島、タオ島、チャーン島など主要観光地への展開も計画されているとのことです。