プームジャイタイ党のアヌティン党首、タイ首相就任に意欲。第一党国民党から3つの条件。

タイ憲法裁判所が、タクシンの娘ペトンタン・チナワット氏を首相の座から解任する判決を下したこと(フン・セン氏との密約音声問題)を受け、タイの政局が再び大きく動き出しました。

特にタクシンから内務省を追い出されたという報道もあるアヌティン氏率いるプームジャイタイ党は、新政権樹立に向け各政党に連立参加を呼びかけ、最初に国民党(前選挙で第一党となった前進党の後継党)を訪問しました。

国民党は、次の3条件を提示したと伝えられています。

①新首相は就任後、政策方針演説から4か月以内に議会を解散し、総選挙を実施すること。
②新内閣は憲法改正のための国民投票を行い、選挙で選ばれる憲法起草議会による新憲法制定を速やかに実施すること。
③国民党は政権には加わらず、野党として政府を監視し、閣僚を送り込まないこと。

過去の政権は国民に対して公約を破り続けてきたが、今回も約束を破れば、次回選挙で国民は政治家を評価するだろうと付け加えています。

プームジャイタイ党は、この3条件を即座に受け入れました。

しかし、国民党内ではプームジャイタイ党の首相候補に投票することへの反発が強まり、一部議員がグループを作って反対の意向を示しています。

さらに、両党の間で「閣僚ポスト8席を割り当て、代理人(ノミニー)を送り込む」という極秘取引が存在するとの情報も流れており、党内の動揺は一層拡大していると報じられています。(この情報は、怪情報として否定されています。)

日本の新聞などの報道で「タイの政治再び混迷」などという見出しをよく見ますが、これは大きな間違いです。
そもそも先の選挙で、当時の前進党(現在の国民党)が第一党と取ったにもかかわらず、連立の約束をしていたタイ貢献党が前進党を切り捨て、裏切ったことからタイの政治は混迷を極めています。
その間、まともな政策は何一つ気まらず、経済はどん底まで落ち、頼みの観光業ですら最悪の状態という有様となっているのです。
プームジャイタイ党は、もちろん利権ガチガチのガチな政党なので、総選挙をやらない限りこの混乱はまだまだ続くでしょう。

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