タイ外相、市川とみ子大使と会談。カンボジアの地雷設置を非難し、オタワ条約遵守を要請。

タイのマリス外務大臣は8月27日、日本の市川とみ子大使(軍縮会議日本政府常駐代表・対人地雷禁止条約第22回締約国会議議長)と二国間協議を行いました。

会談には、ジュネーブ国連軍縮部(UNODA)のキャロライン=メラニー・レジャンバル部長も参加しました。
これは、タイ=カンボジア国境での緊張が続く中で行われました。

 

この会談は、タイ外相にとって国境沿いの地雷問題について日本側に説明する重要な機会となりました。
最近、カンボジア軍がタイ領内に地雷を敷設したことが判明し、タイ兵士に手足切断など重大な被害をもたらしています。
特に、8月22日および会談当日の朝にも、カンボジア軍の侵入後に新たなPMN-2地雷がタイ領内で発見されています。

マリス外相は、オタワ条約の信頼性と実効性を維持することの重要性を強調し、とりわけ「協力的履行委員会」の役割を指摘しました。
また、タイが同条約を強く支持していることを改めて表明し、その実施におけるUNODAの重要性を強調しました。
さらに、タイは「原則に基づいた行動」を堅持するとともに、カンボジアが条約を順守し、共同の地雷除去活動に復帰することへの期待を表明しています。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る