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日本・内閣府、富士山噴火のシミュレーション動画を公開。東京は火山灰に覆われ、交通網が停止。
- 2025/8/28
- タイローカルニュース

先ごろ、日本の内閣府はAIを活用して「もし富士山が噴火したら」を想定したシミュレーション動画を公開しました。
動画では、噴火後わずか1~2時間で東京上空が火山灰に覆われる様子が再現され、住民に対し防災意識を高め、備えを促しています。
報道によれば、政府がこうしたAI映像を公開するのは初めてで、火山災害について国民に分かりやすく伝え、対策を呼びかけるのが狙いとのこと。
予測では、火山灰は東京に2〜10センチほど積もる可能性があると言われています。
富士山の最後の大噴火は1707年で、その際は2週間以上にわたり火山灰が降り続きました。
火山灰は細かい粒子で健康や社会に大きな影響を与えます。
雪のように自然に溶けることはなく、除去には特別な方法が必要となり、水に濡れると固まって導電性を持ち、送電線やアンテナに積もれば停電や通信障害の原因にもなると言われています。
動画ではさらに、火山灰が鉄道の線路や空港の滑走路に堆積し、列車や航空機の運行を停止させるリスクが示されました。
道路交通も視界不良やスリップ事故の恐れがあり、特に二輪車は乾燥時で10センチ、雨天時ではわずか3センチの火山灰で走行困難になるとされています。
また、交通網が麻痺すれば多くの人々が足止めされ、2011年の東日本大震災後のような状況が再び発生する可能性が指摘されています。
そのため政府は、最低3日分の保存食や生活必需品の備蓄を呼びかけている。
健康面では、外出時にマスクやゴーグルを着用して目や呼吸器への影響を防ぐ必要があります。
特に喘息などの持病がある人は注意が必要です。
動画の最後には次のようなメッセージが流れます。
「富士山がいつ噴火するかは分かりません。だからこそ、日頃から正しい知識を持ち、備えることが自分と大切な人を守ることにつながります。」