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2025年上半期、タイの外国人観光客数6%減少。日本、ベトナムとの競争激化。
- 2025/8/6
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タイ観光スポーツ省の発表によりますと、2025年1月〜7月の外国人観光客数は1,929万人で、前年同期比で約6%の減少となりました。
日本、訪日外国人が2,150万人 タイを大きく上回る
日本政府観光局(JNTO)によりますと、2025年上半期に日本を訪れた外国人観光客は2,150万人で、前年同期比21%増加しました。
タイの同期間の観光客数(約1,669万人)を大きく上回る結果となり、地域競争の激化が浮き彫りになっています。
日本の訪問者内訳では、韓国が最多(478万人)、次いで中国(472万人)が前年から53.5%の急増を記録しています。
タイからの訪日客も68万人(前年比10.1%増)と健闘しましたが、順位は第6位にとどまりました。
中国、タイへの最大市場に復帰
タイへの観光客の国別ランキングでは、中国が269万人でトップに返り咲き、マレーシア(266万人)を僅差で上回りました。
上位10カ国は以下の通りです:
①中国(269万人)
②マレーシア(266万人)
③インド(137万人)
④ロシア(112万人)
⑤韓国(90.2万人)
⑥イギリス(64.3万人)
⑦アメリカ(63.2万人)
⑧台湾(58.5万人)
⑨日本(58.4万人)
⑩ラオス(56.2万人)
外国人観光収入も4.22%減少
2025年1月〜7月の外国人観光による収入は8,951.6億バーツで、前年同期比で4.22%の減少となっています。
観光当局:「中国は最大の市場であり最大のライバル」
タイ国政府観光庁のタパニー代表は、地域間の競争について以下のように述べました:
「中国は最大の顧客であると同時に、最大の競合相手にもなりました。世界中の国々が中国人観光客の獲得に力を入れており、中国自身も観光誘致に大きな予算を投じています」
また、日本の競争力についても次のように分析しています。
・観光インフラの優位性
・交通の利便性
・円安による訪日旅行の割安感
一方、ベトナムは「新鮮なイメージ・発展途上のインフラ・競争的コスト構造」を武器に、タイにとって手強い存在になりつつあると指摘しています。
国内観光は堅調 100万件超の旅行
厳しい経済環境下でも、2025年上半期の国内旅行者数は1億230万件と、前年比2.49%増加。
ソラウォン観光スポーツ大臣は次のように語っています。
「庶民経済の厳しさが続く中でも、タイ国民は安定して旅行を続けており、回復の兆しが見られる」
政府は2025年の通年で2億500万件の国内旅行、1.1兆バーツの収益を見込んでいます。