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タイのアルコール市場、2025年は縮小傾向へ。規制緩和にもかかわらず4年ぶりのマイナス成長。
- 2025/7/31
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7月30日、カシコン・リサーチセンターは、タイ国内のアルコール飲料市場規模が約1,900億バーツに達すると見積もった一方、2025年は前年比で1.8%縮小する見込みであると発表しました。
これは過去4年間で初のマイナス成長となります。
この縮小傾向は、空港・サービス施設・ホテルなどでの販売時間の規制緩和があったにもかかわらず発生しており、購買力の脆弱化や外国人観光客数の落ち込みが主因と見られています。
一方で飲酒者数は増加傾向に
報告によれば、2024年には2,090万人のタイ人がアルコールを飲んだとされ、飲酒人口は増加傾向にあります。
背景には、アルコールへのアクセスのしやすさ、日常生活のストレス増加があげられており、それに伴って健康リスクも上昇していると言います。
たとえば、アルコール性肝疾患の患者数が、年間平均2.7%増加しています。
2025年の市場の課題
①国内購買力の低下
②外国人観光客数の減少
③地場酒造業者(2,119社)を含む競争の激化
④輸入酒市場が年平均16%成長でシェア拡大
⑤健康志向や社会的責任への関心の高まり
これらにより、アルコール業界全体が戦略の見直しと適応を迫られているといえます。