バンコク市場銃乱射事件「乗ってきた客が殺人犯!」銃を突き付けられ現場まで運んだ恐怖の時間。

7月28日午後1時ごろ、バンコク・チャトゥチャック地区にある市場オー・トー・コー内で発生した銃乱射事件では、6人が死亡するという大惨事となりました。

容疑者は市場内で果物加工品を販売していた元店主のノイ容疑者(61)で、事件後、自ら命を絶ちました。(死亡者6名に含む)

銃で脅され、加害者を現場まで運んだタクシー運転手の証言

バンコク・バーンスー警察署で事情聴取を受けたタクシー運転手は、事件当日にノイ容疑者を乗せて市場まで載せていった人物でした。

彼の証言によりますと「乗せた当初は、何の変わった様子もなかった。寡黙で、怒っている様子もなかった。もちろん銃も見えなかったので、普通のお客さんだと思った」と語っています。

途中、目的地近くでノイ容疑者から市場の中まで入るよう指示されましたが、運転手は「そこはタクシーの進入禁止区域なので入れません」と断ったとのことです。

すると突然、ノイ容疑者が腰から銃を取り出して脅迫してきたと話します。

「あの時は、本当に命が危ないと感じた。車を捨てて逃げたかったけど、怖くて体が動かなかった」

その後、市場内で停止させられ、ノイ容疑者はすぐに車を降りて数秒後に発砲していました。

タクシー運転手は既にその場を離れており、連続して響いた銃声で異常事態に気付いたといいます。

「逆らっていたら自分も撃たれていたかもしれない」

事件後も精神的ショックが続いており、いまだ銃を突きつけられた瞬間や発砲音が頭から離れないと語ります。

「普段はただの運転手。まさか、自分が殺人犯を現場に運ぶ役目になるなんて、夢にも思わなかった」

それでも、家族を養うため、今後もタクシー業を続けると語っています。

なお警察によりますと、ノイ容疑者はラチャダーピセーク通りでタクシーを拾い、市場を目指していたとのこと。

道中、警備員全員を射殺するつもりだと発言していたとの証言も得られており、犯行は計画的だった可能性があります。

容疑者に何があったのかは、すでに知る由もありません。

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