タイ=カンボ国境紛争、「我慢できなかった」チョンブリーの男性、怒りからカンボ国旗を引き下ろす。

タイ人のあるFacebookユーザーが、以下のような投稿を行い注目を集めました。

カンボジアの国旗を自分で引き下ろしました。私はタイ人として、敵国の旗がタイ国内で高々と掲げられているのを見ることはできません。あの旗はタイ国旗よりも高く掲げられていたんです。こんな状況を受け入れられるわけがない。

私はあの旗を半旗にして、カンボジアに対する“追悼を予告”とし、タイに敗北する前兆の象徴としました。」

(投稿には、自撮り写真とともにカンボジア国旗が地面近くまで下ろされている画像が添付されていました)

7月26日、タイ中部チョンブリー県バンセン海岸沿いの「レームテン」地区にて、タイメディアが取材したところ、ASEAN加盟国の国旗が掲揚されている旗ポールにおいて、カンボジア国旗のみが取り外され、ポールだけが残されていることが確認されました。

投稿主であるシンハーさん(48歳)は、以下のように語っていると言います。

「カンボジアがタイ領内の民間人に対して砲撃・爆撃を行ったというニュースを見て、怒りを抑えられませんでした。
ちょうどその時、カンボジア国旗がタイ国旗と同じ高さで掲げられているのを見て、“許せない”と思いました。だから個人的な怒りを込めて、あの旗を引き下ろしました。

私は旗を下ろしただけで、それ以降誰が旗を持ち去ったかは知りません。
理由はただ一つです、カンボジアがタイ人を先に攻撃したからです。」

タイ国内では、たい=カンボジア国境紛争が発生して以来、「カンボジア人狩り」を行う「輩」が一定数存在し問題となっています。
愛国心とは、「相手国民への憎悪」という醜い形のことを指すのではありません。

 

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