チャオプラヤー川の水位上昇に警戒。タイ防災局がバンコクと中部10県に注意喚起。
- 2025/7/26
- バンコクとその近郊

7月25日、タイ内務省傘下の防災局は、チャオプラヤー川の水位が7月31日以降に上昇する見込みであることを受け、タイ中部10県とバンコク都に対し厳重な警戒を呼びかけました。
タイ王国灌漑局からの報告によりますと、7月31日にはナコンサワン県の「C.2観測所」において、チャオプラヤー川の流量が毎秒1,500~1,900立方メートルに達する見込みとのことです。
これに支流からの流入(毎秒150~200立方メートル)を加え、チャオプラヤーダムの上流では毎秒1,650~1,850立方メートルの水量が見込まれます。
このため、ダム下流には毎秒1,200~1,500立方メートルの水を放流する必要があり、低地や堤防外の地域では、現在より水位が0.20〜1メートル上昇する見込みです。
特に影響が予想される地域は以下の通りです:
アントーン県:ポーンペン運河沿い地域
アユタヤ県:バーンバン運河、セーナー郡フアウィアン地区、パックハイ郡ラートチット地区およびターディンデーン地区(ノーイ川周辺)
この状況を受け、防災局は中部10県(ウタイターニー、チャイナート、シンブリー、アントーン、スパンブリー、アユタヤ、ロッブリー、パトゥムターニー、ノンタブリー、サムットプラーカーン)およびバンコク都に対し、川沿いの堤防点検・補強を徹底するよう指示しました。
また、地方自治体や関係機関とも連携し、24時間体制で救援に対応できるよう、装備・機械の整備も求めています。
さらに局長は、川沿いの住民、レストラン、建設業者などに対しても水位上昇への警戒を呼びかけ、可能であれば家財道具などを高所に移動するよう要請しています。