タイ、国際的な映画撮影地としての地位を確立。25年上半期の経済効果は予想を上回る数値に。

タイは国際的な映画撮影地としての評価をさらに高めており、2025年の上半期(1月1日〜6月30日)だけで、外国映画制作による経済効果が、28億6,600万バーツに達しました。

この急増の背景には、政府による魅力的なインセンティブ制度があり、年間収益目標を大きく上回る勢いです。

政府副報道官は、観光庁の「タイ フィルム オフィス」によって、同期間中に世界各国から279件の外国映画撮影が記録されたと発表しました。

これらは経済的利益に加えて、世界的なPR効果も期待され、いわゆる「映画による観光誘致(Film-induced Tourism)」を促進しています。

撮影件数が多かった上位4か国は、以下の通りです。

①インド、②韓国、③日本、④中国

撮影が多く行われた地域には、バンコク、パトゥムターニー、チョンブリーなどが上げられます。

タイ フィルム オフィスは、2025年通年の外国映画制作による収益が100億バーツに達する見込みであり、当初の目標(75億バーツ)を大幅に上回ると予測されています。

報道官は「ジュラシック・ワールドやホワイト・ロータスなどの大作映画も今年タイを撮影地に選んでおり、今後も多くの関心が集まると期待しています」と述べています。

タイ政府は、国家を「最高の撮影地(Premiere Filming Destination)」として売り出しており、主な成功要因の一つとして、支出の最大30%を還元するリベート制度を設けています。

この施策により、より多くの国際的な映画制作者を惹きつけ、タイ国内経済への大きな貢献が期待されています。

また、その恩恵はホテルやレストラン、地元のサービス業者やコミュニティにも波及し、観光振興とタイの国際的イメージ向上に寄与しています。

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