お手柄! 日本の大手企業がタイで詐欺被害に。タイ警察が犯人逮捕と2億バーツ以上の回収に成功!

7月9日、タイ警察サイバー犯罪捜査局は、国際的なマネーロンダリング・詐欺事件に関する記者会見を行い、日本企業から2億2850万バーツを不正に詐取した犯行グループの摘発と2億1500万バーツの資金回収に成功したと発表しました。

事件の発端と捜査の流れ

2025年4月25日、日本の有名銀行がSWIFTシステムを通じてタイ側に不審な送金(フラウドアカウント)を報告がありました。
日本の大手企業が韓国の取引先と誤認し、詐欺グループの開設したタイの会社口座に228,543,909.28バーツを送金してしままったのです。
捜査の結果、犯行グループが韓国企業を装って法人登記と偽のメールで日本側を騙したことが判明しました。

逮捕された主要関係者

・タイ人容疑者3名(法人設立・口座開設・資金引き出し):ウィーラカーン(36歳)、ウィライポーン(24歳)、アヌチャー(35歳)

・ナイジェリア人:アネスト・オニエブチ(41歳):実質的な首謀者であり、妻であるタイ人のピンヤナン(47歳)と共に資金を動かす役割を担っていました。

・別件で関与が発覚したガーナ人:イブラヒム(51歳):タイ企業「ミリオン・ミックス」を通じて資金洗浄に関与。

犯行手口

・偽の請求書とメールを使って日本企業を騙し、タイに設立した偽の法人名義口座へ送金を誘導。
・送金後すぐに一部(1,300万バーツ)が引き出されたが、残りは口座凍結。
・さらなる資金移動を試みるも、警察が即時差し止めと証拠確保に成功。

事件の進展と現状

・全体で8名が関与、うち6名を逮捕。
・残る2名は逃亡中で、国際手配の準備中。
・なお捜査当局は、類似の手口で詐欺に遭った可能性がある他の10社の調査も進行中。

被害者への補償

タイ警察は、凍結された約2億1500万バーツを現金化し、日本側の被害企業に返還手続きを進めています。

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