伝説の「ガルーダ」が実在した?! 東南アジア初の新種翼竜の化石、タイ南部で発見!

タイの国章のモチーフにもなっているヒンドゥー教の神話に登場する「神鳥ガルーダ」。
その神話の姿に似た生物が、1億3000万年以上前に実在していたかもしれないという大発見がありました。

2024年、マハーサラカーム大学 古生物研究センターの古生物学者シター博士率いるタイの研究チームが、サケーオ県で化石化した顎と歯の破片を発見しました。
これらの化石は、約1億3000万年前の白亜紀前期の地層から出土したものでした。

東南アジアで初めて確認された新種の翼竜

実験室での分析の結果、この化石は未知の属・種に分類される翼竜(飛行爬虫類)の上顎の先端であることが判明しました。翼竜は恐竜時代に空を飛んでいた爬虫類であり、今回の発見は東南アジアで初めて確認された新種の翼竜となりました。

この発見は国際的な注目を集め、タイのマハーサラカーム大学、タイ鉱物資源局、ブラジルのサンパウロ大学、中国の石河子大学の古生物学者たちによる国際共同研究が実施されました。

研究成果は、2025年3月末に学術誌『Cretaceous Research(白亜紀研究)』にも掲載されました。

タイ南部からの発見に意義

シター博士は、この珍しい発見に対して次のように語っています。

「今回の化石は、タイの伝統的な化石の宝庫である東北部ではなく、南部で見つかったという点でも非常に重要です。
これは、タイ全国にわたって古生物学的に大きな可能性があることを示しています。」

この発見は、神話と科学が交差するような、想像を超える歴史的な一歩と言えるかもしれません。

 

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