チュラロンコン大学（CU）とチェンマイ大学（CMU）は、「THEインパクトランキング2025」で、44位（同点）を獲得しました。
また、他に３つのタイの大学も世界トップ100にランクインしています。

特にワライラック大学（WU）は、SDG 5（ジェンダー平等）で世界第１位を獲得しました。

今年もタイの大学は、「Times Higher Education（THE）インパクトランキング2025」において、その国際的地位を再び証明しました。

THEインパクトランキングとは？

THEインパクトランキングは、単なる教育の質や学術的評価だけでなく、国連の持続可能な開発目標（SDGs）に沿った次の４つの柱で大学の取り組みを評価しています。

・研究：持続可能な発展に関する知識とイノベーションの貢献
・理運営：資源の持続可能な活用とガバナンス
・社会貢献：地域および国際社会との関わり
・教育：SDGsに関する知識、スキル、認識を育む教育

さらに全17のSDGs（貧困、教育、健康、イノベーション、パートナーシップなど）に基づいて評価されています。

CUとCMUがタイの大学をリード

チュラロンコン大学とチェンマイ大学は、規模や地理的位置、大学の重点分野の違いがある中でも、SDGsの多方面において成果を示しました。

・チェンマイ大学はSDG 9（産業・イノベーション・インフラ）で94.2点を獲得し、SDG 5（ジェンダー平等）とSDG 4（質の高い教育）でも高評価を得ています。

チュラロンコン大学はSDG 9で99.7点と卓越した評価を受け、SDG 3（健康と福祉）、SDG 8（働きがいと経済成長）でも顕著な進展を示しました。

両大学ともに、SDG 17（パートナーシップ）でも優れた評価を受けており、国際協力への貢献が光ります。

◆世界トップ100に入った他のタイの大学

①マヒドン大学（MU） – 64位（91.3点）

SDG 3：健康と福祉 – 91.9点
SDG 9：産業とイノベーション – 最大92.3点
SDG 16：平和と正義 – 79.3点
SDG 17：パートナーシップ – 92点

②タマサート大学（TU） – 64位（91.3点）

SDG 5：ジェンダー平等 – 81.6点
SDG 16：平和と正義 – 91.1点
SDG 11：持続可能な都市 – 84.1点
SDG 17：パートナーシップ – 93.7点

③ワライラック大学（WU） – 93位（89.7点）

SDG 5：ジェンダー平等 – 85.0点（世界1位）
SDG 2：飢餓の撲滅 – 83.1点
SDG 3：健康と福祉 – 84.3点
SDG 17：パートナーシップ – 95.1点

WUは昨年101〜200位から大きく躍進し、今回初のトップ100入りを果たしました。

世界のトップ５大学

①ウェスタン・シドニー大学（豪） – スコア：98.7（SDG 15 & 12で優秀）

②マンチェスター大学（英） – スコア：98.4（SDG 11でリーダーシップ）

③慶北大学校（韓国） – スコア：97.8（SDG 9で99.5点）

④⑤グリフィス大学 & タスマニア大学（豪） – ともに97.7点（SDG 9, 13, 14, 17で評価）