タイ国際航空、再建目標達成で破産手続き終了。8月にも株式市場再上場へ。

6月16日、タイ国際航空(THAI) の元再建計画責任者であり取締役でもあるピヤサワット氏は、同日開かれた中央破産裁判所の審理後に記者会見を行い、再建計画がすべての条件を満たしたことを受け、裁判所が正式に再建手続の終了を命じたと発表しました。

これにより、タイ国際航空は2025年8月初旬にもタイ証券取引所(SET)への再上場を目指す方針を明らかにしました。

◆ 債務の約半分をすでに返済、残りは2036年までに返済予定

ピヤサワット氏によると、2020年5月の破産申請時点で約4000億バーツに上った債務のうち、約18,957.8億バーツが再建計画に基づき返済対象とされており、これまでに94,080億バーツを返済済みだと言います。
残り約95,498億バーツは、2036年までに段階的に返済される予定となっています。

◆ 裁判所が再建完了を認定、4条件すべてを満たす

裁判所および財産管理官の報告によりますと、以下の4つの条件がすべて達成されたと認定されています。

①定められた条件に従った増資の実施
②再建計画の遂行中に債務不履行がないこと
③計画通りのEBITDA(利払い・税引き前・減価償却前利益)の黒字化と、株主資本がプラスであること
④株主構成の変更に伴う新たな取締役の選任

これらの実績から、裁判所は破産法第90/70条に基づき再建計画の終了を認定し、監督を正式に解除しました。

ただし、再建責任者または財産管理官は、正式な経営陣による業務引き継ぎが完了するまで、引き続き必要に応じて経営・資産の管理を継続することとなっています。

腐った内部環境が、そんなに簡単にクリアーになったとは思えないのですが…。

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