タイ警官が、逃走する交通違反のバイクを検挙した際、全員がケガ。タイ警察「無理な逮捕はしなくていい」はっ?
- 2025/6/13
- 仰天ニュース

交通違反のバイク配達員を警察官が引き止めようとした際、同乗者が転倒して負傷した事故に関し、SNSにドライブレコーダーの映像が投稿されたことで大きな注目を集めました。
事故は6月11日午前10時40分ごろ、バンコク・パトゥムワン区のパヤータイ通りにあるUターン地点で発生したとされています。
当時、パトゥムワン警察署の交通警官であるイティサック巡査長が交通整理をしていたところ、無線で「黒い服を着たバイク運転手が赤信号を無視し、白い服の同乗者がノーヘルで逆走してきている」との連絡を受け、追跡と停止を試みました。
そのバイクは左車線から右車線へと車線変更してUターンしようとしたため、警官が停止を促しましたが、無視して走行を続けた結果、警官官が追跡して接触、バイクが転倒し、警官・運転手・同乗者全員がケガを負う事態となっています。
現在、パトゥムワン署の捜査官は、バイク運転手のアーティットさんに対し以下の4つの罪状で起訴しています。
①赤信号無視
②公共運転免許証の不所持
③同乗者にヘルメットを着用させなかった
④警察官の停止命令に従わなかった
■ 対応と今後の方針
警察は今回のような現行犯に対しても、過剰な対応とならないよう指導してきたと述べており、今回のような取り締まり手法が公共の安全に影響を与えかねないとの懸念から、関係各署と対応の是非を再検討するとしています。
また、被害者のケアと補償についても責任を持って対応する方針を示しており、事件発生当日の夜8時30分、国家警察庁長官はバンコク都警察司令官に対し、病院にて被害者を見舞い、謝意と今後の支援を表明するよう指示しました。
警察は、法の執行においては「安全第一で慎重かつ適切な手法を徹底すること」が求められるとし、今後は現場警官への教育・訓練も強化する方針です。
いや、それは違うのではないでしょうか。
犯罪を犯している者が抵抗を試みている最中でも、必至に検挙しようとした結果ケガを負ったということであれば、先ずは公務執行妨害を適用するべきです。
犯罪者が明らかに逃走しようしているのに、ケガを恐れて逮捕を躊躇させるという指導では、この国はただただ「犯罪者天国」になってしまうだけです。
それで善良な市民が実害を受け、時には命を落とすことすら珍しくありません。
タイ警察は何を考えているのでしょうか、本末転倒も甚だしいです。