現実感ない…。バンコク都、AI信号機で渋滞改善最大41%! それでも「交通マナーが大切」と知事。
- 2025/6/13
- バンコクとその近郊

バンコク市庁舎(サオチンチャー)にて、チャッチャート都知事が主宰する第6回バンコク幹部会議が開催され、「スマート信号機(適応型信号制御システム)」の導入成功が主要議題として報告されました。
スマート信号で72カ所が渋滞緩和、平均10~41%の改善
2025年3月以降、バンコク中心部の主要72交差点に「適応型信号制御システム」が設置され稼働していました。
長年渋滞に悩まされてきた道路で、平均10〜41%の待ち時間削減が実現したと報告しています。
■対象交差点の一例
ラマ9世通り、ディンデーン通り、パヤータイ通り、スクンビット通り、プルーンチット通り、ラマ1世通り、ラマ4世通り
、サトーン通り、シーロム通り、パホンヨーティン通り。
適応型信号制御システムとは?
現在、バンコクには約500の交差点があり、その多くは従来の「手動」または「固定時間制」信号システムを使用しています。
これはあらかじめ設定された時間に従って信号が変わる仕組みで、警察官が手動で制御する場合もありますが、以下のような問題があります。
・青信号側に車が少なくても時間いっぱい維持される一方、赤信号側に渋滞が発生
・警察による制御でも交差点全体の交通状況を把握しきれない
新システムの仕組み
・画像処理カメラによるリアルタイム交通量検知(各車線の状況を24時間監視)
・AI・アルゴリズム搭載の中央コンピュータが情報を分析し、最適な信号タイミングを計算
スマート信号の利点
・リアルタイム制御: 混雑度に応じて青信号時間を延長・短縮し、空車線に無駄な青信号を出さない
・渋滞軽減: 非ラッシュ時の試験導入では交通の流れが約15%改善
・効率向上: 移動時間短縮、燃料節約、大気汚染削減にも貢献
今後の展開と市民へのメッセージ
現在、スクンビット、ペッブリー、ラマ4世通り、パホンヨーティン、シーロムなどに72カ所設置済みとなっています。
来年にはさらに200カ所追加予定で、バンコク全域へのカバーを目指します。
ただし、都知事は「技術だけでは限界がある」と警鐘を鳴らしています。
「市民の交通マナーと信号遵守こそが、真の解決のカギです」
一部の混雑エリアでは、スマートシステムと警察の連携が今後も必要とし、テクノロジーと市民の協力による交通改革が重要と強調しています。
実際の生活において、その恩恵は全く感じられません。
ただし、交通警察が出てくるとかえって渋滞するという声も一方であります。
知事の言う、交通マナーの部分は激しく同意です。
そのためには、タイ警察による厳格なる取り締まりが最も必要となります。
ヘルメットの取り締まりよりも、逆走や赤信号無視、歩道を走るバイク、未だに一ミリも減っていませんので、そちらを重点的に。