2025年 世界報道自由度ランキング発表! タイ85位。ASEAN諸国は報道の自由度、低水準。

国際的なジャーナリスト団体「国境なき記者団(RSF)」は、2025年版の世界報道自由度指数を発表しました。
今回のランキングでは、経済的脆弱性がメディアの自由への最大の脅威であると警鐘が鳴らされています。

RSFの報告によると、経済指標の悪化が報道自由度の世界平均を史上最低水準にまで引き下げており、現在のメディア状況は非常に困難な局面にあるとされています。
特にメディアの財政状況や経済的圧力が、報道環境の質を著しく低下させる要因となっています。

報道自由度の5つの評価指標(2022~2025年)

・政治的状況
・経済的環境
・法制度
・社会的背景
・安全性

報告書では、2022年から2025年までの世界平均スコアは54.7であり、「困難な状況」にあると分類されています。


世界報道自由度指数(2025年版)トップ10(全180カ国中):

①ノルウェー(92.31)
②エストニア(89.46)
③オランダ(88.64)
④スウェーデン(88.13)
⑤フィンランド(87.18)
⑥デンマーク(86.93)
⑦アイルランド(86.92)
⑧ポルトガル(84.26)
⑨スイス(83.98)
⑩チェコ(83.96)

ASEAN諸国の順位(報道自由度指数・2025年)

国名 順位 スコア
タイ 85位 56.72
マレーシア 88位 56.09
ブルネイ 97位 53.47
フィリピン 116位 49.57
シンガポール 123位 45.78
インドネシア 127位 44.13
ラオス 150位 33.22
カンボジア 161位 28.18
ミャンマー 169位 25.32
ベトナム 173位 19.74

経済集中とメディア所有の問題

RSFのデータでは、報道機関の財政難により、世界の3分の1近い国でメディアが次々と閉鎖されていると報告されています。メディア所有の集中も深刻で、46カ国でメディアの所有が一部の企業・個人に集中し、一部では政府が完全に統制しているケースも存在します。
これはメディアの多様性と独立性にとって重大な脅威とされています。

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