タイ消費者財団、蛇口取付型浄水器を抜き取り調査。ほとんどが表示と異なり性能はっきできず。

5月29日、タイ消費者財団は、家庭用蛇口取付型浄水器とUF(ウルトラフィルトレーション)システムのフィルター性能評価の調査結果を発表しました。

調査の結果、製品表示の性能を下回るものが半数以上にのぼることが判明しました。

人気の蛇口型浄水器、その実力は?

同財団によりますと、蛇口取付型やUF方式の浄水器は、手頃な価格で設置も簡単、一般的な水道水に対応できる点から人気がありますが、RO(逆浸透)やUV(紫外線殺菌)に比べて高度な処理ではないと言われています。

市販9製品中、100%性能を達成したのは2社のみ

同財団は、2024年12月〜2025年2月にかけて、市場およびオンラインで販売されている蛇口取付型浄水器9製品、UFフィルター11製品を無作為に購入し、フィルター性能を比較調査しました。

蛇口取付型浄水器のうち、パッケージに記載された通りのろ過能力を100%維持できたのは、以下の2ブランドのみだったと報告しています。

①Xiaomi(シャオミ):ろ過量80リットル
②Midea(ミディア):ろ過量1,200リットル

残る7製品は、使用中にろ過速度が低下し、表示された最小性能値まで落ちたことが確認されました。

UFフィルター11製品:性能表示にバラつきあり

UF方式のフィルターについては、11ブランドすべての製品において、ろ過後500リットルまでのろ過性能はほぼ安定しておりましたが、わずかな性能低下のみが見られました。

濁度除去性能(平均値)

ブランド名 平均除去効率
Colandas 99%
Valina 90%
Mazuma 81%
Bwell 81%
SCE 78%
Turbora 75%
C.C.K. 64%
Philips 64%
Filtex 61%
PURE 58%
Stiebel Eltron 56%

全体として、価格や利便性の高い蛇口型浄水器は普及が進む一方で、性能や信頼性には大きなばらつきがあることが改めて明らかとなりました。
購入の際には、性能表示や評価結果を十分に確認することが推奨されます。

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