日本企業が牽引! 2025年初頭、タイへの外国投資が急増中! その裏で忍び寄る中国企業の影。

タイ商務省・企業開発局によりますと、2025年1月から4月の間に363社の外国企業が事業許可を取得し、外国投資が前年同期比で43%の大幅増となったと発表しています。

投資総額は578億6000万バーツに達し、前年同期比で5%増加したと、同局局長が報告しています。

日本企業が投資を主導

日本企業は71社(全体の20%)を占め、投資額は約172億5500万バーツにのぼりました。

主な分野は以下の通りです。

・各種産業向け原材料・部品調達
・海底パイプラインの交換・接続(海洋石油掘削関連)
・電気自動車(EV)充電ステーション運営
金属部品、化学品、自動車部品、コンプレッサー部品の受託製造

米国とシンガポールが続く

続いて米国は51社(14%)が24億8500万バーツを投資。
主な分野は、電子小売、製造設備、ソフトウェア、通信、化粧品、倉庫、データセンター、食品添加物や宝飾合金の受託製造などでした。

シンガポールは45社(12%)で、91億2600万バーツを投資。
電車制御システムや流通センター、ソフトウェア開発、ペットフードや飲料、電子部品の受託製造など、となっています。

中国・香港も上位に

中国は43社(12%)で64億7100万バーツを投資。
分野は産業サプライチェーン、自由貿易区の通関サービス、工場賃貸、産業機械・プラスチック・化学品・自動車部品の製造などでした。

香港は40社(11%)で57億6600万バーツ(約1億7600万ドル)を投資。
データセンター、クラウド、産業化学品、医療機器、歯科製品、自動車部品製造など、となっています。

タイ人労働者への技術移転・雇用創出

この外国投資の拡大により、タイ人労働者への高度な技術移転が進んでいます。
対象分野には、石油掘削制御、港湾管理、安全輸送、EV部品製造、充電プラットフォームの管理などが含まれます。

また、雇用創出も大幅増。外国事業ライセンス取得企業によるタイ人の新規雇用は2314人(前年比128%増)で、前年の1015人から大きく躍進しています。

EEC(東部経済回廊)が注目の投資先

全外国投資の30%を占める108社が、EEC地域に投資しており、前年比(77社)で40%増となっています。

EEC投資額は313億6300万バーツで、外国投資全体の54%を占めています。

・日本:32社、100億800万バーツ(約3億500万ドル)
・中国:25社、38億6700万バーツ(約1億1800万ドル)
・シンガポール:10社、59億3400万バーツ(約1億8100万ドル)
・その他:41社、115億5400万バーツ(約3億5300万ドル)

主な業種は、産業用金型や冷却装置部品の小売、金属表面加工、プラットフォーム開発、化学品や機械部品、プラスチック製品の受託製造などがあげられます。

中国企業の進出が日本よりも下に位置していますが、数字には表れない無認可、無承認、無許可の工場も含めていくと、一体どうなりますかね。
それを考えると、恐怖で夜しか眠れません。

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