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- 建物が傾いている! SNSで拡散されたパタヤのコンド、コンクリ片落下事故。当局が安全性を確認。
建物が傾いている! SNSで拡散されたパタヤのコンド、コンクリ片落下事故。当局が安全性を確認。
- 2025/5/29
- 事件(タイローカル)

5月28日夕方、パタヤ市内の45階建て高層コンドミニアムの37階付近から、装飾用セメント板(シムプレート)が落下し、プールサイドでくつろいでいたオーストラリア人観光客が重傷を負った事件の続報です。
被害者は頭部と脚に怪我を負い、バンコク パタヤ病院に搬送され、現在は安定した状態ですが手術が必要とされています。
この事故により、居住者のバイク数台も被害を受けています。
SNS上では、ビルが傾いているように見える写真が拡散され、地元住民や観光客の間に混乱と不安が広がりましたましたが、これは近隣の丘からの撮影角度による視覚的な錯覚であると後に判明しています。
その後、バンラムン地区長は、「落下したのは建物の構造部分ではなく装飾用の板材であり、建物の構造自体には問題はない」と明言しました。
市の技術担当職員とエンジニアが現地を検査し、築8年、1,000戸以上が入居するこのコンドミニアムは、タイの建築基準法に準拠していることを確認しました。
なお、最近ミャンマーで発生した地震の影響でバンコクで建物が倒壊した例を受けて行われた点検でも、本建物に構造上の異常は認められていません。
しかしながら、建物の三方に残る装飾パネルの安全性について懸念が残っており、現在管理側は全撤去を含めた対応を協議中とのことです。
パタヤ市長も、「建物の中核構造には問題がなく、今回の事故はそれとは無関係」と述べた上で、さらなる事故を防ぐため、残るパネルの下には立ち入り禁止区域を設け、住民に近づかないよう指示しています。