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バンコク、ATM13台に不正装置設置で個人情報ハッキング?! ブルガリア人男を逮捕。
- 2025/5/29
- 事件(タイローカル)

タイのサイバー犯罪捜査局は、バンコクおよびノンタブリー県内のATM13台に不正な装置を設置し、利用者の銀行情報を盗もうとした疑いで、ブルガリア国籍の男を逮捕したと発表しました。
逮捕は5月28日、ノンタブリー県パーククレット地区の高級住宅で行われました。
捜査によりますと、ヴァルチェフ容疑者は13台のATMのデータケーブルをSIMカード内蔵の不正ケーブルにすり替え、
「ジャックポット・ウイルス」と呼ばれるウイルスをシステムに注入しました。
これによりATMの動作が妨害され、顧客が現金を引き出せなくなるなどの被害が発生しています。
SIMカード経由でユーザーデータを外部送信か
サイバーセキュリティ専門家は、これらの装置はATMに入力された個人情報や暗証番号を盗み出し、SIMカードを通じてハッカーの管理するメールアドレスなどへ送信していた可能性があると説明しています。
銀行側は、今年3月頃から「技術者を装った犯人がATM制御パネルにアクセスしている」としてサイバー犯罪警察に通報しました。
バンコク、ノンタブリー、パトゥムターニー、チョンブリーで被害が確認されています。
監視カメラ映像で車両特定 → 容疑者逮捕へ
防犯カメラの映像には、白いホンダ・シティに乗った2~3人組の犯行が映っており、レンタカー業者からヴァルチェフ容疑者が運転していたことが判明しました。
逮捕後の家宅捜索ではノートパソコン、データケーブル、電子機器多数が押収されました。
容疑者は機器の所持は認めたものの、「犯罪には関与していない」と容疑を否認しています。
警察は、現在も共犯者の特定と行方の追跡を続けているとのことです。