バンコク、バンタットトーン通り、寂れた本当の原因は? 解決しないゴミ問題、1袋にねずみ60匹!

日本人にも最近ようやく認知され始めたバンコク、チュラロンコーン大裏「バンタットトーン通り」は、すでにその活気は失われつつあるのだそうです。

■ 「バンタットトーン」復活に向けた動き

5月16日、パトゥムワン警察署で開催された会議では、地元の商業者団体が集結し、通りの再生を目指して、同地を「特別経済創造区」「創造的観光地」とするよう政府に支援を求めました。

■ そもそもバンタットトーンは偶然人気になったわけではない?!

バンタットトーン通りはもともと自動車部品や中古パーツを扱う「シアンゴーン市場」として知られていました。

その後、コロナ禍で経済が打撃を受けたことを契機に、約300の飲食店が並ぶ食の街として再構築されました。

Time Out誌による「世界で最もクールな通り30選(2024年)」では14位にランクインしています。

「私たちは“偶然”ではなく、“協力と計画”でこの街を創りました」と商業者協会の顧問ヘーンパー氏。
ただし、「チュラロンコン大学財産管理局」との軋轢を避けるため、「対立禁止」という協会ルールも存在していると言います。

■ ソフトパワーの発信地へ:5つの重点目標

①観光地化:世界中の観光客が集まるフード街として認知を拡大。

②体験型ストリートフード:屋台を楽しみながら歩く体験が魅力。

③年間フェス開催:スポンサー主導で年次イベントを開催予定。

④デリバリー手数料対策:飲食業者が30〜35%の手数料負担をしている現状を見直し、YIP IN TSOIと連携し配送コストを軽減。

⑤世界に広がるブランド化:将来的には韓国や日本にも「バンタットトーン通り」を展開する計画も。

■ 大きな課題:ゴミとネズミ

現在、バンタットトーン通りはゴミ処理の不備が、社会問題になっています。
分別されないままの廃棄物により、1袋に60匹のネズミがいたという証言もありました。


バンコク都や大学側にごみ捨て場の明確化を求めています。

安全面では、自警団や地元の学生ボランティアが警備にあたり、観光客の安心確保にも尽力中です。

■ ストリートフードの「撤去命令」と制度の限界

2024年初め、バンコク都とチュラ大が「歩道占拠禁止」を徹底し、出店者が撤去を迫られました。
これは1992年の清掃法を根拠としたものでしたが、地元からは反発の声が上がっていました。

「歩道に90cmでもいいから場所を戻してほしい。ストリートフードがなければ、この通りは死ぬ」と事業者は訴えます。

対案としては、ヤワラー通り(中華街)のように「創造経済地区」として認定することで出店許可を得られる前例が紹介されました。

 

■ 行政側の見解と今後の動き

これに対し、パトゥムワン区役所の幹部は「苦情が多く、対応しないと公平性が問われる」と説明します。
ゴミ収集は1日3回(深夜0時・朝7時・午後3時)実施していますが、廃棄時間が不揃いなため、店舗側が一時保管場所を確保すべきと提言しています。

歩道問題やストリートフード復活については「知事への提案事項」として報告予定とのこと。

「バンタットトーン通り」は、バンコクの象徴的ストリートフード文化の復活と、新たな都市ブランディングの試金石です。

観光、経済、文化を巻き込んだ「創造的特区」への再生が期待されます。

屋台がないから人が来ないというのは、何の根拠もない身勝手な主張です。
声を上げている人たちは、自分たちだけ特別扱いして欲しいという思いが根底にあるのでしょう。
現状でもゴミ問題が解決せず、ただただ不潔な場所というイメージがつけば、さらに誰も行かなくなります。
さらに歩道に屋台など並んだら、観光客など行けるような場所ではなくなることでしょう!

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