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タイの自動車生産、44か月ぶりの低水準に。EV車生産は過去最高、回復の鍵は政府支援策頼みか?
- 2025/5/23
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タイ工業連盟(FTI)自動車産業クラブによりますと、2025年4月のタイ国内の自動車生産台数は104,250台にとどまり、前月比で19.75%減、前年同月比で0.40%減少し、44か月ぶりの低水準となりました。
全体減少の中でEV生産は急成長
一方で、電動車(EV)の生産は著しい伸びを見せました。
SUV・バッテリーEV(BEV)・プラグインハイブリッドEV(PHEV)・ハイブリッドEV(HEV)は、それぞれ639.75%、319.11%、35.31%の増加を記録していると言います。
ガソリン車の輸出減が主な要因
全体的な生産減少の主な原因は、内燃機関車(ICE)生産の33.60%減で、特にICE車の輸出が36.93%減少したことが大きく影響しました。
特にピックアップトラックの生産が3.06%減、国内販売は22.25%減となっており、4月の国内向け生産台数は37,165台で、前年同月比11.72%減となっていました。
輸出台数も引き続き減少傾向
輸出台数は、4月に67,085台で、前年同月比6.73%減、1月~4月の累計では303,881台、前年比12.07%減となっています。
国内販売は微増、ローン審査厳格化が影響
4月の国内販売台数は47,193台で、前月比15.42%減ながら、前年同月比では0.97%増となりました。
しかし、ピックアップトラックとPPV(パッセンジャーピックアップビークル)は、それぞれ21.7%、20.5%減でした。
原因は、ローン審査の厳格化と見られています。
タイ初のBEV輸出、660台で新たな節目
4月にはタイから初のBEV輸出が実現し、計660台が輸出されました。
ただし、全体の輸出台数は前月比18.77%減、前年同月比6.31%減でした。
雨の日に弱いEV車を購入する気には、まだまだなれません。