BTSウドムスック「Cloud 11」タイ・ASEAN初のクリエイター拠点へ。パウロ氏がCEOに就任。
- 2025/5/20
- バンコクとその近郊

クリエイティブ業界向けの新たなハブ「Cloud 11(クラウド・イレブン)」を開発するMQDC(Magnolia Quality Development Corporation Ltd.)は、パウロ・シリサント氏をCEO(最高経営責任者)に正式任命したと発表しました。
■ タイ発、ASEAN初の“クリエイター中心地”を目指す
Cloud 11は、コンテンツクリエイターやアーティスト、制作会社などのために設計された総合的な創作拠点です。
パウロ氏は次のように述べています。
「このプロジェクトの一員になれることを光栄に思います。Cloud 11は、世界中のクリエイターと協業しながら、タイのクリエイティブ産業をグローバルに押し上げる力になると確信しています。」
■ パウロ・シリサント氏の経歴
パウロ氏は、Universal Music Group(UMG)タイ法人の元CEOであり、Def Jam Thailandの設立者。音楽業界のみならず、マーケティング、エンタメ、不動産開発と多岐に渡る経験を持つ人物です。
今回のCEO就任は、Cloud 11の構想を実現フェーズへと加速させる戦略的な人事と位置づけられています。
■ Cloud 11 の全体像とビジョン
「A Creative Destination for Creativity of All Kinds(あらゆる創造力のための創造的拠点)」をビジョンに掲げ、以下のような9つの主要施設を擁します:
①Creator Village:24時間利用可能なグレードA+のオフィス
②Creator Studio:撮影・配信・音楽・ポッドキャスト制作に対応
③Advanced Production Studio:最先端テクノロジー搭載の映像制作スタジオ
④Retailゾーン:世界中のクリエイティブ商品を揃える商業施設
⑤YOTEL:スマートホテルブランド
⑥Sangsan Bangkok:Marriottグループのホテル(Tribute Portfolio)
⑦Academy:コンテンツ制作人材を育成する教育機関
⑧Cloud 11 Hall:イベントホールや劇場(Blackbox Theatre含む)
⑨Cloud 11 Park:バンコク最大級の空中公園
■ 建設状況と今後の展開
敷地面積:27ライ(約43,000㎡)
所在地:バンコク・スクンビット通り、BTSウドムスック/プンナウィティ駅近く
建設進捗:80%完了
施工:Thai Obayashi(タイ大林)
開業予定:2025年内
公式サイト:www.cloud11bangkok.com
■ タイのクリエイター経済を支えるMQDCの取り組み
MQDCは「For All Well-Being」を理念に掲げ、不動産だけでなく、研究開発にも注力。30年間の品質保証制度を提供し、RISC(持続可能性研究センター)やFutureTales Lab(未来研究所)などを設立し、持続可能で創造的な社会づくりを推進しています。