NIDA世論調査。タイ人の多くが教育の質に不安、公立学校を最も信頼という調査結果。

タイ全国の保護者を対象とした最新の世論調査によると、多くの保護者が教育の質に懸念を抱いている一方で、最も信頼しているのは公立学校であることが分かりました。

この調査は、国家開発行政研究所(NIDA)によるNIDA Pollと、Thailand Education Partnershipの共同実施で、2025年5月12日から14日にかけて、全国1,310人の保護者を対象に行われました。

■ 教育に関する保護者の不安(複数回答可)

「子どもの教育へのアクセス、教育格差、教育の質、政府の政策や支援」について不安感はあるか。

・非常に不安:22.21%
・やや不安:30.69%
・少し不安:25.19%
・全く不安ではない:21.91%

■ 最も質の高い教育を提供すると信じる学校の種類

・公立学校:46.26%
・私立学校:26.18%
・インターナショナルスクール:7.18%
・附属学校(デモンストレーションスクール):5.80%
・バイリンガルスクール:5.04%
・宗教系学校:1.22%
・オルタナティブスクール:1.22%
・ホームスクール:0.23%
・回答なし:6.87%

■ 学校選びで重視する要素(複数回答可)

・教師の質:46.64%
・現代的なカリキュラム:44.70%
・自宅からの近さ:33.69%
・教育機器の充実:32.46%
・学費の妥当さ:31.31%
・ポジティブな学校環境:26.48%
・安全な環境:26.23%
・第二言語学習の機会:15.33%
・学校の評判:11.23%
・道徳教育:8.03%

■ 保護下の子どもを全員就学させられているか

・全員通わせている:58.44%
・誰も通わせていない:15.16%
・一部しか通わせていない:12.60%
・子どもがいない:11.23%
・子どもが学齢に達していない:2.54%

■ 一部または全員を通学させられていない理由(339人対象)

・学費が高すぎる:56.05%
・学校が遠い:14.16%
・入学試験に不合格:8.55%
・子どもが登校を拒否:8.55%
・学校の受け入れ制限:7.97%
・適切な学校がない:4.72%

■ 教育の質向上に貢献できると信じる機関

政府:65.50%
誰もいない(親自身に頼るしかない):18.86%
地方自治体:9.54%
民間企業:4.12%
NGO(非政府組織):1.45%
回答なし:0.55%

NIDA世論調査は、割りと信用できる世論調査なのですが、(他の世論調査は明らかにプロパガンダ的なバイアスのかかった者が多い)「公立校を最も信頼している」という調査結果は、私の感覚とは少しかけ離れた結果ですね。
タイ人に聞くと「私立に入れたい、公立はよくない」と言う意見がほとんどです。
私立と公立の半々という学校はありますが、完全公立は安かろう悪かろうかとは思います。

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