イタリアン・タイのプレームチャイ容疑者、またまた逮捕。バンコク地震で崩壊した会計検査院庁舎に関連。

5月16日、悪名高いイタリアン・タイ社の代表プレームチャイ容疑者を含む17名に逮捕状が発行されました。
プレームチャイ容疑者は、2023年に刑務所から出所したばかりでした。

大手建設会社イタリアンタイの元社長プレムチャイ受刑者が仮釈放に。刑務所にいた割には…。

3月28日午後1時20分ごろ、ミャンマーを震源とする地震が発生し、その揺れはタイ・バンコクにも及びました。
その影響により、バンコク・チャトゥチャック地区のカムペンペート2通り沿いに建設中だった新会計検査院庁舎(30階建て)が崩壊し、
死亡者89名、行方不明者11名、重傷者1名、軽傷者8名を出す大惨事となりました。

捜査結果

新会計検査院庁舎の設計図が、省令や建築基準に違反していたことが判明しました。

エレベーターシャフトの壁が建物の中央ではなく後方に偏っていたため、地震の揺れによるねじれが建物全体に及び、基礎部分の柱とシャフトの壁がほぼ同時に倒壊したと言われています。
これにより建物全体が、急速に垂直落下したと説明しています。

使用されたセメントと鉄筋の品質が基準値を満たしていないことも確認されました。

構造エンジニアとして名前が使われた被害者ソムキアット氏の署名が、偽造されていたことが筆跡鑑定で明らかになりました。

容疑者の分類と人数

第1グループ:設計会社(6名)

・フォーラム・アーキテクト社、マインハート(タイ)社:構造エンジニア5名+法人契約者1名

第2グループ:建設監督会社(5名)

・3社合同JV(PN Synchronize社、KP Consultants and Management社、W. and Sahai Consultants社):代表者1名+各社責任者

第3グループ:建設請負会社(6名)

・イタリアン・タイ・ディベロップメント社
・中国鉄路第10局(タイ)社

起訴内容

17名に対し、「建築に関わる専門職でありながら基準に反する行為を行い、人命に危険を及ぼし死亡事故を引き起こした」として、タイ刑法第227条および238条に基づき逮捕状が出されました。

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