タイのインター校、成長率約10%! 超高齢化社会でも成長し続ける所以とは?

カシコンリサーチセンターによると、タイでは従来型の教育カリキュラムよりも国際教育を選ぶ親が増加しており、2025年までに国際学校セクターは9.7%の成長率で収益950億バーツに達する見込みだと伝えています。

昨年の13.1%に比べ成長率はやや鈍化しているものの、依然として堅調です。
2025年に新たに開校する国際学校はわずか8校で、前年より5校減少しました。

■ 教育環境の変化と親の意識

Denlaスクールのテミヨット博士によると、「親たちはもはや文部省のタイ式カリキュラムにこだわっていない」と話します。

 

「今では可能な限り国際学校に子どもを通わせたいと考える親が多い」と博士は述べています。
「10年前はタイ語や文化伝統の保持を懸念する声が多かったが、現在ではスキル、教育の質、学習環境への関心に置き換わっています。」

親が重視する要素には、以下が挙げられています。

・子どもの安全と心身の健康
・いじめ対策
・食事の質
・施設の充実
・感情的・社会的知能
・学校生活の楽しさ

■ 国際学校が成長し続ける理由(カシコンリサーチセンターより)

・常に更新される海外カリキュラムへの支持が高まっている
・高所得層の増加:2023年~2028年に資産3600万バーツ超のタイ人が24%増加する見込み
・外国人駐在員の増加:子供同伴で赴任する駐在員が、過去10年間で年平均0.6%ずつ増加

■ タイ国内の国際学校の現状(2024年)

・学校数:249校
・生徒数:77,734人(前年比+10%)
・授業料平均:年間約76万バーツ
・データ出典:私立教育委員会(OPEC)

■ Denlaスクールの特徴と教育理念

Denlaスクールグループ(1979年設立)は、約4,000名の生徒を抱え、以下の3つのモデルを展開しています。

・幼稚園部門(デンラ・インテグレーテッドプログラムと英語プログラム)
・DLTS インターナショナルスクール(ラマ5世・ペットカセム)
・DBS デンラ・ブリティッシュスクール(英国式カリキュラム、2〜18歳対象)

DBSでは英国式教育をタイ社会向けに拡張し、音楽・スポーツ・探究学習・人格形成にも注力しています。

確かに現在のタイは、超高齢化社会に突入しており、習い事を含めた教育の分野やブライダル産業などは、確実に顧客が減っていくのが必然だと言われています。
ただ、駐在員など外国人に目を向ければ、同分野でもビジネスチャンスはあるのかもしれません。
それはあくまでも、駐在員がタイに来る環境が今のまま続けばですが…。

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