渋滞緩和なるか? バンコク都、AI信号機を72交差点に導入。スクンビット、ペッチャブリー、ラマ4世通りなど。
- 2025/5/9
- バンコクとその近郊

バンコク都は、市内72か所の主要交差点に「アダプティブ・コントロール(適応制御)」型のスマート信号システムを設置するパイロットプログラムを開始したと発表しました。
これは、交通渋滞の緩和と円滑な交通の実現を目的としています。
チャッチャート知事は5月5日にこの技術を導入し、これまでの手動操作や固定タイマー式の古い信号を、AIがリアルタイムで交通状況に応じて調整するシステムに置き換えました。
従来、バンコクでは500か所以上の交差点で、警察が操作する手動式信号や固定タイマー式信号が使われており、たとえば交通量が少ない道に長時間青信号が出る一方、別の道には車が溜まるといった非効率が頻発していました。
バンコクの渋滞の一因でもありました。
新しい適応型信号システムは、カメラとコンピューターアルゴリズムを使って交通量を分析し、最適な流れを実現するように信号のタイミングを動的に調整します。
この新技術の恩恵を受ける主要エリアには、スクンビット通り、ペッチャブリー通り、ラマ4世通り、パホンヨーティン通り、シーロム通りなどが含まれています。
バンコク都庁(BMA)は、来年までにこのシステムをさらに200か所の交差点に拡大する計画です。
初期結果によると、ピーク時間外では交通の流れが15%改善されたとのことです。
しかしながら、交通量の多いエリアでは、引き続き警察官の補助が必要な場合もあります。
チャッチャート知事は、技術だけでは交通問題は解決できず、交通ルールを守る市民の意識も不可欠であると強調しました。
先ずは、逆走、信号無視をなくさせ、法律を守らせることですね。