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タイ国内のLGBTQIA+人口、約590万人! タイ経済を牽引する新たな力となるか。マヒドン大調査。
- 2025/4/29
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どこまで現実的な数字かは定かではありませんが、このようなデータもあります。
マヒドン大学経営管理学部(CMMU)の最新調査によりますと、タイ国内のLGBTQIA+人口は約590万人(人口の約9%)にのぼり、経済成長を牽引する「新たな経済パワー」として注目されています。
CMMUマーケティングプログラムのアドバイザーであるプラセート氏は、「Love Wins Marketing:結婚平等時代におけるLGBTQIA+消費者インサイトの解読」と題した調査結果を発表しました。
同調査では、今年初めに結婚平等法(Equal Marriage Act)が施行されたことで、LGBTQIA+人口がタイ経済の成長に大きく貢献することが示されています。
主なポイント
・今後、LGBTQIA+観光客が約400万人流入し、1,520億バーツの経済効果を生み、タイのGDPを0.3%押し上げると予測。
・タイは、213か国中、LGBTQIA+に優しい旅行先の上位25%にランクインしており、この成長をさらに後押し。
調査の内容(主要部分を摘出)
1. 結婚とパートナーシップ
・56.1%のLGBTQIA+当事者が結婚式を望んでいる。
・48.7%がホテルでの挙式を希望(特にZ世代ゲイの64.9%)。
・ゲスト数50~100人の中規模結婚式が最も人気(54.4%)。
・平均予算は30万〜50万バーツ。
・中でも4.7%は100万バーツ以上を予定(主にZ世代のゲイ)。
2. 旅行とハネムーン
・51.8%が結婚後にハネムーンを計画。
・レズビアン(特にY世代)の35.2%がアジアを希望(46.9%)。
・人気の宿泊施設はプライベートヴィラ(40.6%)、高級ホテル(31.3%)。
・年間旅行予算は2万〜5万バーツが平均、Y世代のゲイが最も支出額が多い。
・Z世代のゲイの54%が、ハネムーンの計画に旅行代理店を利用したいと回答。
3. 家族計画と子育て
・結婚後2年以内に子どもを持ちたいと考える人が54%(特にZ世代レズビアン)。
・12.9%が精子・卵子バンクの利用を検討。
・人気の生殖手段:体外受精(IVF/30万〜50万バーツ)、代理出産(100万〜250万バーツ以上)、養子縁組(5,000〜1万バーツ)。
・子どもに関する支出は、通常50万〜100万バーツを想定。
4. 住宅購入と資産計画
・54%が不動産購入を予定しており、そのうち79.1%が一戸建てを希望、20.9%はパートナーと同居。
・平均購入予算は300万〜500万バーツ。
・Z世代レズビアンはコンドミニアム志向が強く(44%)、Z世代ゲイは一戸建てを好む。
・86%が5%以下の住宅ローン金利を希望、一部は最大10%まで許容。
・財務の優先順位は人により異なり、レズビアンは住宅、ゲイは自動車、その他の層は老後資金や性別適合医療を重視。
5. 健康と保険
・年間1万〜3万バーツを保険に支出する人が48.6%。
・Y世代ゲイ:健康保険の需要が最も高い。
・Y世代レズビアン:受取人指定が可能な生命保険を好む。
・Z世代ゲイ:旅行保険への関心が最も高い。
・性別適合手術への関心は、レズビアン(8.7%)の方がゲイ(3.5%)より高い傾向。
・メンタルヘルス、性的健康、定期健診も重要な関心分野。
6. 消費行動とブランド意識
・商品・サービス選択時に重視するのは「価格と品質」(77%)。
・Y世代ゲイ:価格より品質を重視。
・Y世代レズビアン:ブランドイメージを重視。
・その他のY世代:価格に非常に敏感(61%)。
・23%はブランド体験を重視。特に法的支援、家族計画、LGBTQIA+フレンドリーな医療サービスに好意的。
・Z世代レズビアンは交際活動が活発(77.8%)で、毎月2,000〜5,000バーツをデートに支出し、22.46%は5,000バーツ超を費やしている。