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日本人・高橋教授も抗議! 米国教授への不敬罪適用、アメリカへの通商交渉へ影響アリとタクシンも言及。
- 2025/4/29
- 事件(タイローカル)

4月28日、タイの国民党の比例代表議員、ウィロート氏がSNSで不敬罪に関する投稿を行いました。
タクシン元首相が、アメリカ合衆国によるタイへの輸入関税引き上げ問題や、国家安全保障、さらに米国人に対する起訴問題に言及しました。
その中で、タイ王室に対する不敬罪(刑法112条)で告発されたポール・チェンバース氏の件が、アメリカとの通商交渉に影響を及ぼす可能性について言及しました。
これを受けてウィロート議員は、次のように問いかけました。
もしポール・チェンバース氏に対する刑法112条による告発が、アメリカとの報復関税交渉に影響を与えた場合、そして、もし最終的にこの件が「不起訴」「無罪判決」あるいは「違法行為なし」と判断された場合、国家安全保障作戦司令部(กอ.รมน.=ISOC)およびこの案件に関与した警察官たちは、タイ国および国民が被った損害について、どのように責任を取るのか?
また、王室が国際関係上の対立に巻き込まれるという事態に至った影響についても、どのように責任を取るのか?
と、厳しく問いかけています。
自分たちの行為が誤りだったとしても、責任を取らないのが「役人」という生き物です。
さらにこの件に関しては、日本の高橋教授も抗議活動を行っています。
ポール・チェンバース氏と同じナレースワン大学の社会科学部ASEANセンターに勤める高橋カツユキ教授は、ポール氏を支援するため、国会前で「Free Dr. Paul(ポール博士を自由に)」と書かれたプラカードを掲げ、抗議活動を行いました。
フェイスブックにも投稿し、「ISOCは冷戦時代の遺物であり、ポール博士への112条告発は取り下げるべきだ」「フェイスブック上の不確かな情報を根拠とした不当な訴追であり、閣議承認を得ずに行動したことは職権乱用にあたる」と激しく批判しています。