タイ東北地方、破滅へのシグナル。ソンクラーン後に宿泊客半減。最低賃金引上げで物価高騰、事業者経営難。
- 2025/4/26
- タイ東北部

ムックダーハーン県ホテル協会の会長プラミン氏は、ソンクラーン終了後、県内の経済活動が低迷し、多方面の事業者が影響を受けていると主張しています。
特に観光業、宿泊施設、ホテル、リゾートの利用者が50%以上も減少したと言います。
その原因は、ソンクラーン(タイ正月)終了後に観光客が大幅に減ったことにありました。
夏季に入ると多くの人々は子どもや親族を連れて海のある県へと旅行する傾向があるため、内陸部にあるムックダーハーンには観光客が集まりにくいのが現状です。
ムックダーハーン県はタイ・ラオス国境の地方都市であり、観光面ではまだ主要な旅行先とは言えません。
たとえ「三界のナーガの起源地」としてスピリチュアルな観光地に関心を持つ一部の観光客に注目されていたとしても、その数は限られています。
ホテルやリゾートなどの宿泊施設の主な収入源は、政府関係の会議、セミナー、視察などの利用です。
しかし、今年4月の連休期間中には政府の行事開催がなく、それが観光低迷の一因となりました。
一方、海辺の観光地ではレストランや宿泊施設が観光客でにぎわっていました。
さらにムックダーハーン県には大学が存在せず、他県と比べて夜間の人通りも少ないため、レストランも20時を過ぎると閑散とする状況です。このような理由から、県内の経済活性化のために、全国レベルの大規模イベントや祭りを開催する必要性があると強く訴えています。
また、最低賃金が日額352バーツに引き上げられた影響で、食材費(生鮮品・乾物)などの物価が上昇し、事業者のコストも日々増加しています。
にもかかわらず収益は減少しており、多くの事業者が経営難に直面。
これにより、県内の数千人の労働者や数百世帯が失業の危機にあるとのことです。
そのため、政府に対して、地域経済と観光業の持続可能性を支えるための対策を求める声が上がっています。
イベントを打ったところで単なる一時しのぎにしかなりません。
覚醒剤を打つようなもので、一時の快楽を得られてもさらに強い薬が必要となり、やがて破滅を迎えます。
最低賃金引上げの件は、タイ貢献党政権の政策のせいですので、占拠でちゃんと考えて投票しなければなりませんね。
根本的な問題の解決のためには、もっとアイデアを出し合い、産業を興し、独自性を打ち出すしかありません。
目先の金に目が行くようでは、常に同じ問題が発生することでしょう。