初の逮捕! バンコク地震で崩壊した国家監査庁ビル、中国系企業幹部に名義貸しと不正疑惑。

バンコクで発生した33階建て国家監査局ビルの崩壊を受け、タイ当局は初の逮捕を行いました。

「China Railway No. 10 Thailand」(中国鉄道第十局)の取締役Zhang Chuanling氏が、4月19日にバンコクのラチャダー地区にある高級ホテルで身柄を拘束されました。

この国家監査局ビルは、ミャンマーでの地震の際、バンコクで唯一倒壊した建造物でした。

調査当局は、中国鉄道がタイで「名義貸し」による事業運営を行っていた疑いと、イタリアン-タイ開発公社(Italian-Thai Development Public Company Limited)と合弁会社を設立し、国家監査局ビル建設契約を獲得した疑惑に注目しています。

特別捜査局は他機関と協力しながら、証拠の収集、証人の聴取、4カ所の主要拠点(Car Hub社、PKW共同企業体、W. and Colleagues Consultants社、PN Synchronize社)への捜索を実施しました。

さらに、崩壊したビルの駐車場下に保管されていた24個のコンテナも押収されました。
これらのコンテナには、ITD-CREC共同企業体およびPKW共同企業体による建設現場の業務に関連する重要書類が保管されていたと報告されています。

集められた証拠に基づき刑事裁判所は、張氏のほか、タイ人株主3名(マナス・スリアナン氏、プラチュアップ・シリケット氏、ソポン・ミーチャイ氏)に対する逮捕状を発行しました。

張氏は中国鉄道第十局(タイ)の取締役として登録されています。

同社の所有構造はタイ人が51%を占めており、ソポン氏が40.7997%、プラチュアップ氏が10.2%、マナス氏が0.0003%を保有。残りの49%は張氏一人の所有となっています。

当局は引き続き、他の容疑者の身柄確保と事情聴取を進めています。

 

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る