バンコク都、ゴミの分別キャンペーン! 新料金適用は2025年10月より。

返ってポイ捨てが増えるかもしれません。

バンコク都庁(BMA)は、2022年から続いているごみ削減計画をさらに進め、住民が自宅でごみを管理・分別し、収集料金の削減を目指す新たな方針を発表しました。

チャッチャート バンコク都知事は4月11日、2025年10月からごみ収集・処理料金を実際のコストに見合った形に調整し、住民にごみの分別を促すと発表しました。

現在、都は年間約70億バーツを収集・処理に費やしている一方、住民からの収入は5億バーツにとどまっています。
2024年には、1日約1万トンのごみが収集され、その約半分が食品廃棄物となっています。

◆新料金はごみの種類によって異なる

2025年3月31日付で官報に掲載された公衆衛生法に基づき、すべての物件所有者・居住者は、ごみの量と種類に応じた料金を支払う必要があります。

・下水・油脂廃棄物:1立方メートルあたり600バーツ(収集運搬300バーツ+処分300バーツ)

・一般ごみ(家庭ごみ)
1日20リットル以下の家庭:月額60バーツ(分別して登録すれば従来の20バーツを維持可能)
1日20リットル超~1立方メートル以下:20リットルごとに120バーツ
1日1立方メートル超:1立方メートルあたり8,000バーツ(収集運搬3,250バーツ+処分4,750バーツ)

・スポット収集(一般ごみ):
500リットル以下:255バーツ/回
500リットル超~1立方メートル以下:370バーツ/回
1立方メートル超:495バーツ/立方メートル

◆感染性廃棄物はさらに高額

感染性廃棄物のスポット収集(単回収集)には、2つの料金がかかります。

・サービス料金

収集1回あたり3,000バーツ。

ただし、運搬距離が10キロメートルを超える場合は、1キロメートルごとに追加で15バーツが課され、最大で合計5,000バーツとなります。

・運搬料金

100リットルまたは15キログラムごとに75バーツ。

廃棄物の量が100リットル以下または重量が15キログラム以下の場合は、1回あたり75バーツの運搬費がかかります。

また、処分料金として、6.5リットルまたは1キログラム以下であれば、1ユニットあたり8バーツが別途必要です。

◆「BKK Waste Pay」アプリによる登録制度

チャッチャート都知事は、「ごみを混ぜない家:分別して節約しよう」キャンペーンを推進し、廃棄物の発生抑制と分別促進を目指しています。
これによりバンコク全体のごみ量削減と、関連コスト削減が期待されています。

登録方法は以下の2種類:

①個別登録(一般家庭向け)
・1日20リットル以下のごみを出す家(戸建て、集合住宅など)
・BKK Waste Payアプリまたはウェブサイトで登録
・スマホを持たない場合は、料金センターや区役所窓口で登録可能
・登録には、11桁の家屋番号、氏名、電話番号、4種類のごみ(食品廃棄物、リサイクルごみ、有害ごみ、一般ごみ)の写真が必要
・登録世帯には初年度無料で食品廃棄物用袋が提供され、ランダム検査も実施予定

②グループ登録(住宅団地や自治体単位)
・各戸が1日20リットル以下のごみを出し、かつ4種類のごみの分別・収集所を設置している場合

グループ登録開始は2025年8月1日、新料金適用は同年10月から施行されます。

日本人で賃貸物件などにお住いの方には、あまり影響がないかと思いますが、これで街がきれいになると良いですね。

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